ショーシャンクの空に ネタバレナシとアリ感想

僕を映画好きにさせた傑作

ネタバレなし

僕は洋画を今まで600本観ました。
映画好きからしたら少ないでしょうし、映画に関心がない人からすれば多いほうだと思います。
ですがこの映画を見るまではホームアローンとかハリーポッターくらいしか洋画は見てませんでした。
そんな人間を映画好きにさせたこの作品は見なきゃ損ですよ。

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あらすじ


銀行員のアンディは、無実の罪で終身刑を言い渡される。ショーシャンク刑務所に服役することになったが、そこは劣悪な環境だった。しかしアンディは希望を捨てず……。


 

この映画を楽しみたいならネタバレ厳禁でしょう。
Wikipediaにストーリーが載ってますが、最初から最後まで載ってるので見ないことを勧めます。
刑務所モノですが、老若男女に薦められる出来です。
この映画は冤罪の主人公以外にも一風変わった受刑者がいます。
・仮出所の審査になかなか通らない殺人犯レッド
・50年も刑務所で暮らすブルックス
などがいて、彼らのエピソードは「刑務所のあり方」や「更生の意味」を我々に伝えようとしています。

世界で最も評価されたといっても過言ではないこの作品。あなたがおもしろいと感じるにしろ、つまらないと思うにしろ見ないと損することは間違いないでしょう。

ネタバレあり

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キャラクターからエピソードを掘り下げていきます。

刑務所モノに欠かせない、ボグス

刑務所を劣悪な環境と描写するための役割その1。
それが荒っぽい同性愛者。何も悪いことをしてなくても目をつけられたら終り。
アンディの最初の難関だったしょう。この映画を気持ちいいくらいの勧善懲悪なんで痛い目に遭うのは当然。ですが彼もきっちり更生してもらいたいですね。

暴力刑務官、ハドリー

刑務所を劣悪な環境と描写するための役割その2
暴力的な刑務官。
アンディが入所した夜にいきなりある受刑者が彼によって殺されてしまう。
「どうした、新入り!」のコールが未だに耳にこびりついています。
こんな怖い刑務官とビールの取引を持ち掛けるアンディはさすがですね。
この時から彼には抜群の勇気があることが垣間見えます。
逮捕時に醜態をさらしているのも良い。観客が何を観たいかをよくわかってますね。

慣れすぎてしまった受刑者、ブルックス

刑務所を劣悪な環境と描写するための役割その3
不衛生な食事。
自分はこれが一番きつかったなあ。虫をブルックスの飼ってた鳥にあげるシーンが動物愛護の連中が騒いだらしいけど、アメリカって色んな人がいるなあ。
シャバの暮らしには慣れず、自殺してしまいました。
習慣っていうのは本当に恐ろしいものだと思います。50年もいれば尚更でしょう。
帰ってきたいがために犯罪を行うよりマシなんだろうけど。

お金大好き所長、ノートン

彼はちゃんと捕まって死刑判決を受けるべきだった、とも思うけどこれは「希望」の映画だから悪事を働いたノートンを「絶望」しなきゃいけません。最強の絶望はやはり自殺だと思うからこういう結果になったのかな。
ただブルックスと同じ死に方っていうのがな……。

流れを変える泥棒、トミー

彼が現れてから話が変わりました。
なんかのレビューで「トミーはアンディを助けようとしたんだから彼の家族に金を援助しろよ!」みたいな内容が結構あったけどこの話はあくまでレッドが語り手であり約束の地で遭うまでの記録だからそういうのは蛇足になるだけだと思うんだよなあ。

作品の語り手、レッド

彼の更生についての発言は映画史に残る名台詞だと思います。
この映画ってやっぱり語り手が重要なんだよね。語り手がアンディだったら台無しですし。語り手がなしだと最後のシーンが盛り上がらないでしょう。
レッドとブルックスって刑期10年は違うけど二人とも長い期間服役していました。出所してもブルックスと似たような仕事をやらされていたのにレッドは自殺しなかったのはアンディがいたからだろうな。
やっぱり希望がなくては人は生きていけないんだなあ。

回収成功、アンディ

原題はThe Shawshank Redemptionですが、Redemptionは贖いという意味と債券などの回収という意味をかけているのでしょう。銀行員の彼にはぴったりのタイトルです。
どれだけ中だるみしても、ラストシーンが秀逸だと傑作扱いされる気がします。まあこの映画は最初から最後まで傑作ですが。
あの海辺のシーンのあとをもう少し見たい、彼らはこれからどうなるんだろう?と思わせるところで終わらせるのがすごくいいですよね。

この映画があまりにも有名すぎるせいか平気でネタバレをやっている会社があったりします。僕が知っている限りでもWOWOWで脱獄映画特集としてこの映画を放送していました。
そこは教えちゃダメだろ……。

観終った後は何とも清々しい気持ちになりました。こんなちっぽけな自分でも何かできるんじゃないかという気分にさせてくれたのはこの映画だけです。
名作に出会えてことに感謝。

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