マイ・ブルーベリー・ナイツ ネタバレナシとネタバレアリ感想

映像美や音楽を楽しみたい人向け

ネタバレなし

あらすじ


ジェレミーが営むカフェに失恋したエリザベスがやってくる。そこで売れ残りのブルーベリーパイを注文し、彼と意気投合する。彼女は傷を癒すため、旅に出るが……


ポスターを見ると男と女のラブストーリーに思えますが、彼女の旅先でのヒューマンドラマも中心の一つです。
この映画はなんといっても美しい映像と音楽が売り。
ストーリーを楽しみたい人向けではないでしょう。特に男性向けとは言い難いですね。

ネタバレあり

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僕がアホなのが悪いんでしょうけど、旅に出て彼女が何を学んだのかをちっとも理解できませんでした。
おそらくマイ・ブルーベリー・ナイツというくらいだからブルーベリーパイのシーンにヒントがあるんでしょう。「理由はない、ただ選ばれないだけ」とジェレミーは語っていたけど、それが旅先のエピソードと繋がるんでしょうか。

余談ですが、僕は洋楽に疎く、特に女性シンガーはてんでわかりません。ノラ・ジョーンズが歌手だと知ったのはこの映画を見たあとです。しかし何の違和感もなく観れたということは、彼女が本作にぴったりだったということでしょう。

彼女の居場所を電話で片っ端からかけるシーンがあるのですが、これはジュード・ロウレベルのルックスではないと成り立たないでしょう。いくら彼女から手紙が来ているとはいえあんな数撃ちゃ当たるの精神で総当たり攻撃を仕掛けたらドン引きされるだけです。ブサイクがやればストーカーにしか見えませんね(笑)。

関連性を見いだせなかったせいか、旅先でコープランド夫婦やレスリーと出会うエピソードはあまり印象深くなかったです。
ただジェレミーとエリザベスの物理的距離はどんどん離れていくのに心の距離は近づくというのがグッド。

この映画の一番の見どころはやっぱり最後のキスシーンでしょう。中盤の旅先でのエピソードは若干中だるみしてると思いますが、最後が締まっているので良作になっています。
恋愛映画において魅力的なキスシーンはかなり重要。

それからこの映画を見るとブルーベリーパイにアイスをかけて食べたくなります。まあ結局食べてないんですけど(笑)
せめて画像でも見て満足しようと探してみましたが全然おいしそうじゃありません。どちらかといえばたくさんのブルーベリーが集まっているので、集合体恐怖症の人間からすればグロテスクにさえ見えます。
ブルーベリーパイをおいしく魅せるウォン・カーファイ監督恐るべし。

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