きみに読む物語 ネタバレナシとネタバレアリ感想

ファンには読まないでほしいレビュー

ネタバレなし

あらすじ


記憶がわずかしか持たない老女にある老人が一つの物語を読み聞かせる。その物語は1940年のアメリカ南部から始まる少女アリーと青年ノアの恋の話であった。


最初にも言いましたが、この映画が好きで、傑作だと思っているかたは読まないほうがいいと思います。
僕は映画にしろ芸術にしろエンタメにしろ「楽しんだもの勝ち」だと考えています。むしろ「楽しめなかったもの負け」というほうがしっくりくるかもしれません。
結局は、この作品を楽しめる才能というか素養のようなものを持っていない僕が悪いのであって、楽しめなかった人間が楽しめた人間の人格や思い出を否定するようなことはあってはならないと思うんですよ。
なので本作のファンの皆さまはここでお別れです。ここまで読んでくれてありがとうございました。

まあこの映画を観てない人のためにあらかじめ言っておくと男性にはおすすめしません。
この映画のファンは圧倒的に女性が多いと思います。

ネタバレあり

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色んな人に迷惑かけすぎですよ……。
この映画って正直ノートブックに書いてある二人の恋の話はありきたりなものだと思います。
やっぱりあの老人がこの話をあの老婆に何度も何度も読み聞かせるっていう部分が名作扱いされる所以でしょう。
だからもうちょっと苦労のベクトルを変えたら良かったのになあと思います。ありきたりだけど病気とか貧乏とか差別とかさ。
これを純愛映画みたいに紹介してる人がいるけどこれが純愛なら大半が純愛でしょう。

それから僕が一番苦手なシーン、最後二人が死んでいるところを見つかる場面は本当に好きになれません。なんで死んだのかが意味不明です。あれは二人の絆の強さは表しているという意見もありますが、そんなものもっと現実的な出来事で描写してほしいもんです。二人同時に綺麗に死ぬなんて聞いたことないぞ。
ちなみにこのシーン、原作では死ぬのはアリーだけらしい。そっちのほうが絶対よかったのになあ。

酷評ばかりになってしまったが、いいところが一つだけあります。
それは白鳥がたくさん集まる湖をボートで漕ぐシーン。ここはかなり好きです。正直こんなもん見せられたら純愛映画として紹介したくなるのもわからないでもないね。
朝焼けのシーンも絶賛されているが、自分は印象に残らなかったなあ。

劇場版では本編終了後にCHEMISTRYの歌とともに名場面集が始まるようで……こういう露骨なタイアップはアンチを増やすだけだと思うんですよ。彼らの曲は好きですけどね。

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