140分じゃこの世界観は伝えきれない
ネタバレなし
あらすじ
近未来では、高潔、博学、無欲、平和、勇敢の5つのコミュニティーに分かれている。しかし主人公はどれにも属さない異端者の判定を受けてしまう。
アメリカではティーンを中心にヒットしたこの作品。SFアクションですが恋愛要素も強め。この時点で苦手な人と好きな人はっきり分かれそうですね。
勝手なイメージですが、ハンガーゲームとファンが被っている印象です。
この手の映画は主人公のルックスも結構大事だと思うんですけどヒロインは美人とはいい難いですし、相手役も日本人が気に入るタイプのイケメンではないと思います。
ネタバレあり
最初の共同体を選ぶシーンはなんだかハリー・ポッターを連想しましたね。まああの作品よりは共同体は個性的だし、自分で所属を選べる点で違いますが。
主人公は勇敢を選んだわけですが、案の定ほぼ勇敢の話で終わってしまいましたね。まあ絵的に映えるのはどう見ても勇敢なので僕も彼女は勇敢を選ぶと思いましたが。
でも主人公の出身の無欲とラスボスの所属である博学はそれなりにスポットが当たっていましたが、高潔や平和は残念な扱いに。
そもそもこの5つの共同体の設定も疑問ですね。どう見ても高潔の負担が大きすぎます。平和と無欲は一緒でよかったのでは?それと無派閥と異端者は一緒でもOKなのでは?
などなどツッコミどころは満載ですがいいところもありますよ。
ウィンタースポーツのスケルトンみたいな恰好で夜空を滑空するシーンは印象的でしたね。夜景がもう少し綺麗だと尚更よかったんですが。
サバゲーっぽい対決も未来を感じさせてくれましたね。
ただ男と肉弾戦する場面はちょっといただけないなあ。あまり直視できませんでしたよ。
やっぱり140分だけじゃこの広いであろう世界観を描写するのは大変だったでしょう。
勇敢での訓練と高潔の陰謀を両方描くのはやりすぎだったかもしれません。
訓練は試験に不合格だった時点で終わらせてもよかったでしょう。
落ちたくせにガッツ見せれば合格もらえんのか、と正直イラッとしましたし。
続編がいくつかあるのでそれに期待したほうがいいですね。
そういえばこの世界には娯楽を提供する共同体はないんですね。あの科学技術が発展している世界の住人は、休日は何をしているんでしょうか?
映画も観れないなんて近未来は夢がないなあ。僕だったらこんな世界じゃ生きていけないですね。
あの世界なら間違いなく僕は異端者でしょう(笑)