僕が泣いた数少ない映画
ネタバレなし
あらすじ
少年エリックの近所に同い年くらいのデクスターが引っ越してくる。デクスターはHIVに感染していた。エリックは彼と仲良くなり、ニューオーリンズにエイズの特効薬があると噂を聞いた二人は旅に出ることを決意する。
僕は洋画を600本ほど見ましたが、泣いたのは2本だけです。そのうちの1つがこの作品。
当時エイズには歪んだ偏見があって、感染者はひどい扱いを受けていました。それでもたくましく生きていくデクスターに心打たれます。そんなデクスターとエリックの友情の物語です。
Wikipediaにはネタバレがのっているので見るのをおすすめしません。
また吹き替えの主人公二人のキャストがなんとタッキー&翼です。僕は気にせず観ましたが、演技がうまいと言える出来ではなかったので、気になる人は要注意です。
ネタバレあり
マイ・フレンド・フォーエバーってよくよく見ればすごくダサいタイトルだと思います。でもこの映画にはぴったりですね。個人的にはThe Cureより好きです。英語の映画タイトルはよくも悪くも簡素すぎます。
パッケージはブラッド・レンフロの端整な顔立ちが大きく写っており、その下にちょこんとデクスターとエリックが載っていますが、友情がテーマなんだからこういうのはやめてほしいですね。確かに思わず手に取るぐらいのイケメンなんですが……。
名作はラストシーンが秀逸だ、と僕は何度も言ってますが今作ももちろんそうです。
靴をニューオーリンズへ続く川へ流すシーンは、僕が洋画で初めて泣いた場面なんですよ。
僕は作中で人が死んでも泣くことはないです。僕が涙を流すのは、希望や人の優しさがわかったとき、要は前向きだったり幸せであったりするエピソードです。死なんて絶望でしかないので、僕はまず泣きません。
じゃあなんでマイ・フレンド・フォーエバーで泣いたかっていうともちろんデクスターが死んだからではありません。残されたエリックの逞しさと死んでもなお続く彼との友情に涙しました。
きっとデクスターは天国でエリックの臭い靴を嗅いでいることでしょう。
デクスター母がエリック母に詰め寄るシーンも好きです。あんなクズな母親からよくエリックみたいないい奴が生まれたもんだなあ。
泣ける映画で紹介されていたので、借りてみたこの作品。あらすじだけを読んだ感想は、どうせエイズの特効薬なんてあるはずないんだからデクスターが死ぬことが泣ける要素かな?と高を括っていましたが、結局泣いてしまいました。
また泣ける作品に出会いたいです。