女性向けかと思いきや……
ネタバレなし
あらすじ
ジャーナリスト志望のアンドレアはファッション誌ランウェイの編集長ミランダのアシスタントとして採用される。しかし彼女は悪魔のような上司であった。
僕はたまに女性向けの作品を観たりするんですが、たいていがっかりして終わります。
じゃあなんで観るのか?っていうとこの作品に出会ってしまったからです。
予告編などを観ると女性向けの印象が強いでしょうが、これは男性でも楽しめると思います。この映画はファッションがテーマですが、嫌な上司との関係であったり興味のない仕事へのもどかしさなど男性も共感しやすい要素が多めです。
ネタバレあり
アンドレアが中盤からファッションに気を遣うようになるんですが、男の自分からしたら初期のダサいと言われている服装でも十分かわいいと思うんですよね。
僕はファッションにあまり興味がないんですが、ミランダがそんな僕みたいな人間に突き刺さる名言を言いましたね。
ミランダが似たようなベルト2つのうちどちらを使うか悩んでいるところを見てアンドレアが思わず笑ってしまうシーン。
しかしアンドレアが着ているダサいブルーのセーターもそういった努力の上で成り立ったいると指摘されてしまいます。
ここが一番好きなシーンですね。この映画のすごいところはファッションに興味のある人間と興味のない人間、両方ターゲットにしているところです。現に僕はこのあたりから吸い寄せられましたよ。
僕はクリスチャン役のサイモン・ベイカーがあまり好きではないんですがそれはおそらくこの映画のせいでしょう(笑)鼻につく二枚目の役が彼にはよく似合います。
この映画一回しか観てないんですが、主題歌の「Suddenly I See」がやけに耳に残りました。ぴったりだと思いますよ。
終わり方に賛否両論ありますが僕は別に気にならなかったなあ。アンドレアはやはり報道の道に進むべきだと思いますし。
余談ですが、昔放送したフジテレビのリアル・クローズというドラマがプラダを着た悪魔に酷似しているという書き込みをよく見ます。僕もこのドラマは見たことありますが、確かに似ていますね。でもパクリというほどではないでしょう。おそらく2匹目のドジョウを狙っただけでしょうし、そんなものはこの世に腐るほどあります。
この映画、原作は小説なんですがそっちのほうはどうやら2013年に続編が出たようですね。でも続編は映画にしないほうがいいと思います。