技術的特異点をテーマにした作品
ネタバレなし
あらすじ
人工知能を研究するウィルは、ある日撃たれてしまう。しかし妻のエヴリンはウィルの意識を人工知能にアップロードしてしまうのであった。
みなさん技術的特異点って知っていますか?別名シンギュラリティとも言いますね。
ざっくり言うと人工知能が人間の知能を大きく上回り、人間がついていけなくなってしまう状態ですね。
この作品、SFファンからは不評だし主演のジョニー・デップの顔はともかくキャラはカッコよくないのでセールスポイントに乏しい映画です。
一応キリアン・マーフィーやモーガン・フリーマンなど脇役の豪華っぷりが売りの一つなんでしょうけどそういうものに僕はあまり惹かれませんね。どっちかっていうと色のついてない無名の役者がたくさんいるほうがわくわくします。
ネタバレあり
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技術的特異点って人間に想像できないようなことが起こる出来事なんですよ。それなのにウィルがやってることって何だか想定の範囲内なんですよね。人間を治療したりそいつらを操ったり。
技術的特異点がテーマの映画は他にもマトリックスなどがありますが、あれって意味不明だと思う人たくさんいるでしょ?僕もわけわかりません(笑)。
でもシンギュラリティってそういうものだから正しいあり方なんでしょうね。
この映画、映像美は悪くないんですがやってることが地味過ぎてもったいない。もっとマトリックスみたいにぶっ飛んでもよかったと思うんですが。
ヒューマンドラマ要素が強いところも好みが別れるところでしょう。SF観に来たのに愛だの何だの言われたらイライラする人もそりゃいるでしょうね。
よく機械に自我が芽生えるかどうかという議論がなされますが、この映画の世界観だと芽生えないでしょうね。なぜ生物は行動するかというと愛もしくはWill(意志)のためなんだということを監督は言いたいんでしょう。それはしばしば目的という言葉に置き換えられますが、機械は人の目的のために作られたものですので、誰かの愛や意志のためにしか行動できません。シンギュラリティもウィル(作者の意志)が介入して初めて技術的特異点が完成しましたしね。
この映画が前向きな形で終わっているのはすごくいいです。
カーツワイル氏が2045年に技術的特異点が生じると仰っていますが、果たしてどうなるのやら。マトリックスの世界だけは御免だなあ(笑)
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