模範的なカーアクション映画
ネタバレなし
あらすじ
トビーは、非合法のストリート・レースドライバーであった。ある日、ライバルであるディーノと対決するが、弟子のピートがディーノの罠によって命を落とす。そのうえ、トビーがその罪を着せられ刑務所へ入ることに。
原作はEAの大人気レースゲーム「ニード・フォー・スピード」。この手のジャンルはマリオカートくらいしか人気がない日本ではあまり馴染みがないタイトルかもしれません。僕はシリーズのうちPS PLUSでライバルズという作品だけやりましたが、それは警官から逃げ切るゲームと自分が警官となって犯罪者を追いかけるゲームの2本立てでした。難しくて3、4時間で投げちゃいましたよ。僕にはマリカーで十分です。
主演はブレイキング・バッドのジェシーで有名になったアーロン・ポール。ジェシーは幼い感じでヒョロヒョロしていましたが、この作品の主人公トビーは筋肉質で顔もおっさんになりましたね。正直この映画は彼目当てで観ました(笑)
あらすじを見ればわかるように王道の復讐劇です。目新しいプロットではありませんが、やはりこの映画の肝はカーアクションですので、問題ないでしょう。ダメな部分が見当たらないので模範的な作品と言えます。
ネタバレあり
生憎、僕は車には興味がなく車種とかもほとんどよくわかりませんが、ランボルギーニだけは好きなんです。この作品にランボルギーニが登場したときは喜びましたが、アゲーラもカッコよくて心移りしてしまいました(笑)
デレオンの開催地がすごくステキでしたね。緑が多くまるでレースゲームから飛び出してきたようなステージは最高でした。
一番好きなシーンは、ヘリが車をぶら下げる場面。あそこが一番迫力あったと思います。
出来は悪くないんですが、一つだけ疑問があります。おそらくEAがスポンサーになっていると思いますが、この映画を観た人がニード・フォー・スピードを買おうと思うんでしょうか?原作は調べたらどうやらストーリーは一応あるみたいですがこういった復讐劇ではありません。
もう少し原作らしさを強くしないと「この映画おもしろかったなあ。グランツーリスモやろ!」なんて事態が起きかねません。例えば先述したゲームのように主人公は警官でスピード狂を逮捕しようとする映画などいかがでしょうか。
もしかしたらレースゲーム全体の発展を願うためという素晴らしい目的のために作られた映画かもしれませんが。
とまあEAの社員でもないのにとんだお節介を焼いてしまいました(笑)