大迷惑なヒーロー
ネタバレなし
あらすじ
異常な筋力を持ち空も飛ぶことができるハンコックは、よく人助けをするも第三者への被害が甚大なため嫌われていた。
ウルトラマンなどでヒーローの攻撃や転倒によって、建物が崩壊したとき
「救うつもりなのにまた街を破壊してるよ」
なんて言うませたガキユニークな視線をもった子供が一人はいたでしょう。
この映画はそんな現実的な人間で溢れている世界の話です。まあ主人公にもかなり問題があるんですが(笑)
ジャンルとしてはコメディ寄りのアンチヒーローモノに分類されるでしょう。
アメコミっぽいですが原作はありません。完全オリジナルです。
それから物語の重要人物であるレイの吹き替えキャストがEXILEのマキダイです。
正直ここまでひどいのは珍しいです。滑舌が致命的に悪いんですよ。若干鼻声っぽいのも残念。怖いもの見たさで見るのもアリかもしれません。
映像がド派手ですし、笑えるところもそこそこあるんで気楽に観れる作品でしょう。
ネタバレあり
後半からトンデモ展開になるこの作品。メアリーがハンコックを投げるシーンは眼を疑いましたよ。
しかも3000年前からの付き合いで近くにいるとお互いの力が弱まるって?
僕が観たかったのはそういう映画じゃなかったのになあ。
ハンコックとメアリーはそれぞれアメリカとロシアのシンボルだと言うがいますが、二国が組むと弱くなるというのがよく分かりませんし、最後メアリー(ロシア)は家庭に入り、ハンコック(アメリカ)はヒーローとなり戦い続けるのも理解不能。
ロシアはなぜ離脱したの?アメリカは誰と戦っているの?
僕の頭じゃどうにも解釈できませんでした。
でもああいう超展開にしたからには何か理由があると思うんですよね。
もしメッセージ性があるのであればやはり国際情勢絡みなんでしょうけど。
この映画を観て気づいたのは、アメコミのヒーローってみんなコスチュームがあるんですね。ハンコックはアンチヒーローだけあって普段着だったのが好きだったのに結局あのピチピチスーツを着ることに。もちろんあれを着ることがヒーローになったことの象徴なのはわかるんですが、やっぱりダサイなあ。
でもこういう映画を見せたいなら予告の時点で示してほしいです。前半の銀行強盗を捕まえるまではかなり引き付けられたんですけどね。正直ここまでがピークでした。
そういえば続編の噂があったようですが白紙になったんでしょうか?あのエンディングの続きを書くのはかなり難しいと思います。