パッセンジャーズ ネタバレナシとネタバレアリ感想

あの映画と比べると……

ネタバレなし

あらすじ


109名を乗せた飛行機が墜落した。セラピストのクレアは生存者5人を診断するが、彼らの意見はバラバラであった。


主演はかわいいかわいいアン・ハサウェイ。
彼女のファンでないなら観なくていいかもしれません。ジャンルはスリラーということになっていますが、これを観て怖くなる人っているんですかね。

ネタバレあり

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映画好きならこの作品を観終わった後、あの映画(以下、アレとする)のオチに似てると思うでしょう。まあアレは主人公だけが死んでいて、こっちはクレアと生存者が死んでいたという結末ですが。
僕はこういう結末の話は好きではないです。だって何でもアリになりがちじゃないですか、考えるだけ馬鹿らしいよ。
でもアレとパッセンジャーズは決定的な違いがあります。それは伏線の有無です。この映画は全員死んでいるという手がかりがなさすぎるんですよね。ネットで調べてもめぼしい物はヒットしませんでした。
ただ主人公が死んでいるという伏線を貼るのって実はかなり難しいと思うんですよ。だって死んでいるはずの人間がいるということは言ってしまえば超常現象。それを匂わせるというのは作中で超常現象について扱う場面がなくてはいけません。
この映画はそういうことを匂わせず航空会社の陰謀と向き合うような作品なので割と現実的なオチを推測せざるを得ないんです。にも関わらずあの結末だから評価が低いのです。
アレの主人公は超常現象と向き合い、それを否定する職業だったので伏線を隠すのが上手かった作品ですね。

ただ悲惨な結末に見えますが、後味がいいんですよね。サスペンスとしてはダメダメですが、ひょっとして監督はこの映画をヒューマンドラマと捉えているのかもしれません。感動作として一定の評価もありますしね。
Passengersというタイトルは秀逸ですね。「乗客」という意味もありますが、最後には「通過する人々」つまり「この世からあの世へ渡る人々」のことを指しているとわかります。

それからこの作品の感想を調べたとき、アレのネタバレをしているブログやレビューがたくさんありました。ああいうのは感心しませんね。まだ観ていない人も一定数いるでしょうから何らかの配慮をするべきだと思うんですが……。

ここまで観てアレの名前がわからない読者の方は間違いなくアレをまだ観ていないことでしょう。でもそれは幸せなことです。焦らずに名作と呼ばれる映画を漁っていればいつかきっと出会えるでしょう。

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