サイコパスがいっぱい!
ネタバレなし
あらすじ
脚本家マーティは、セブン・サイコパスという映画の台本を執筆していたが行き詰っていた。そこで友人である俳優ビリーがサイコパス募集の広告を出すが……
劇中に北野武の「その男、凶暴につき」が出てきます。このことから察せられるようにこの映画はバイオレンス要素がかなり強いです。
ヌードシーン、グロテスクな描写があるので苦手な人は注意。
1人のサイコパスに絞った作品はたくさんありますが、複数扱っているのは珍しいですね。
ネタバレあり
まずこれだけ言わせてください……6人じゃないか!
監督からしたらミスリードのつもりなんでしょうが、それをもう一つ逆手にとってサイコパスを1人追加してもよかったのでは?
6人のサイコパスで1番好きなのはやはりハンスですね。彼の哀愁半端ない!
妻の死体を抱えるシーンは胸が苦しくなりました。
それからマーティが「ヌンチャクは日本だろ」と言いましたが、「いや中国だろ!」と映画を観たときは思いました。しかし調べてみるとどうやらヌンチャクは起源が曖昧みたいですね。中国だったり沖縄だったりするようで。
監督がどういう意図であのセリフを使ったのか気になりますね。
偽エンディングは一瞬ゾッとしましたね。僕も忘れていましたから。ああいうのがあるだけで映画って締まると思います。
7人のサイコパスがハンガーゲームのように殺し合う話かと思っていたんですが、実際は全然違う内容に。というかこの映画ってどういう内容か聞かれても答えづらいですよね。犬泥棒の騒動とサイコパスの脚本の執筆は相性が悪いんじゃないでしょうか。
そもそもポスターに写ってるのは、マーティ、ビリー、チャーリー、ハンス、ザカリア、白人女2人(名前忘れた)の7人。この人たちがセブン・サイコパスであるように扱うのはどうかと……。
しかも予告編では、6人目のサイコパスが犬になっています(笑)
配給会社もこの作品を宣伝するのは一苦労だったでしょうね。
僕のイメージするサイコパスとは少しずれていました。ハンスがやったことは復讐ですし、ビリーもイカれていますが中堅のイタリアマフィアしか狙わないのである意味ヒーローにも見えます。あのベトナム人の行動も愛国心からくるものですよね。
チャーリーみたいな典型的なサイコパスをもう少し見たかったなあ。
でもクエーカー教徒の追い詰め方はかなり怖かったですね。これだけで映画1本作ってほしいくらい好きです。