全身麻酔はもう御免
ネタバレなし
あらすじ
ある日青年クレイトンは、心臓の手術を受ける。しかし全身麻酔中に術中覚醒が起こってしまう……
みなさんは全身麻酔を受けたことありますか?僕は何回かあるんですが、全身麻酔って気が付けば意識が飛び、目覚めたら手術した箇所が痛み出すという不思議な体験です。
多分経験者にしか伝わらないものだと思います。
ところが術中覚醒(アセネシア・アウェアネス)というものがあります。
なんと全身麻酔中に目が覚め、意識はあるものの体は動かせず激痛に耐えるしかないという状況に陥ります。
いやあ……怖すぎでしょ。もし手術の予定がある人はこの映画は見ないほうがいいかもしれませんね。
それから医療系の作品なので当然と言えば当然ですが、手術中の臓器や血が生々しいです。苦手な人は注意。
ネタバレあり
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僕は予告編を観ていなかったので、84分という短い尺を術中覚醒だけで埋められるのか?と疑問でしたが、案の定観客を飽きさせない作りになっていましたね。
ただ実際の医療現場でも起こる現実的なスリラーに惹かれた人は、ああいう生霊みたいな非科学的な展開に反発するのも無理ないでしょう。
犯人たちの計画はガバガバじゃないでしょうかね。あの有能な母親は自己犠牲を選びましたが、息子が死んだままならドロドロの訴訟を起こすに違いないと思うんですよ。サムがあの病院で働いていたことも調べればすぐにバレるでしょうに。サムが手術室に入るのもやりすぎ。廊下で話せば済むことです。
それから僕は法律の知識はサッパリなんですが、彼らの罪は何に当たるんでしょうか。やっぱりクレイトンは結果的に生きていたので殺人未遂でしょうか。もしそうならやりきれませんね、母の命を奪ったのは間違いなく彼らなのに。
最後は思わず泣いてしまった人も多いのではないでしょうか?
冷たい印象の母親でしたが、母が子に送る愛は誰であろうと美しいなあ……
日本人が出てきましたね!僕は吹き替えで観たんですが、日本語を喋って日本語で翻訳するって正直滑稽ですよね(笑)
ただ本当に日本人か?と疑問に思い、英語音声にしてみると
「アナタノお父さんハ○×△◇☆デシタ。トテモイイBusiness Manデシタ。」
あ~やっぱりこうなってたか……
この映画は2007年にアメリカで公開されましたが、日本ではなんと2011年。いくらなんでもブランク空きすぎじゃないですかね。4年間も何があったんでしょうか?