ホームランド Season1ネタバレナシとネタバレアリ感想

ホームランドはどっちだ?

ネタバレなし

あらすじ


8年間イラクで監禁されていた兵士ブロディが発見された。彼がアメリカに帰国するもCIA捜査官のキャリーは彼がスパイではないかと疑っていた。


24のスタッフが作ったドラマ。もうテロリストモノはお腹いっぱいな人はたくさんいるでしょう。でもホームランドはちゃんと差別化できてると思います。24は24時間をリアルタイムで進行していくスタイルが魅力の一つですが、一方でそれが足かせになっていた部分もあるでしょう。もちろんホームランドは一日の出来事ではないです。過去を回想する場面があるのも24にはなかった要素ですね。
24はエンタメとして秀逸ですが、ホームランドは割とメッセージ性が強い作品だと思います。24ほどの派手なアクションはないのでそこは期待しないように。
それからこのドラマは濡れ場がちょくちょくあるので苦手な人は注意。

ネタバレあり

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かなりの良作でしたね。特にシーズン1最終話はダントツで出来がいいでしょう。
それではキャラクターの感想を。

双極性障害の捜査官、キャリー

彼女って美人にも見えたり見えなかったりする不思議な顔だなあ、目をぎょろっと見開かせなきゃもっと綺麗なのに……と思っていました。でもそれは彼女が躁状態のときの特徴なんだと気付いた時は一本とられました。名演技でしたね。
彼女はいつからブロディを好きになったんでしょうか?この展開は予想外でしたよ。監視しているときに情が移ったんでしょうか。
CIA捜査官と聞くと腕っぷしが強いイメージがありますが彼女がそれを披露する機会はありませんでしたね。

孤独な戦争の犠牲者、ブロディ

戦争の犠牲者といえば死傷者や家族を失った遺族などが思い浮かびますが、彼のような人間もそうでしょう。仲間を殺し、改宗し、テロリストになった彼を責める人もいるかもしれません。でも彼だって戦争がなければこういう行動を取らずにすんだのです。彼は何も悪くないと思います。
過去の彼を知りませんが、おそらく昔にはもう戻れないでしょう。

愛妻家な仕事人間、ソール

この作品でのマンディ・パティンキンはクリミナル・マインドのギデオンとは程遠い風貌をしていますね。最初は気づきませんでしたよ。
CIAではキャリーの数少ない味方の一人。事務的な印象が強い彼でしたが、奥さんが現れてからは急変しましたね。
奥さんが旅立とうとするシーンは見てて辛かったなあ。

ただの仕事人間、デイビッド

彼のことは今シーズンではあまり掘り下げられませんでした。ソールと違って何だか冷たい印象がするのは置かれている環境の描写の有無でしょうね。キャリーとの過去の恋愛もすっかり忘れていました。
シーズン2では違った一面が見れることに期待。
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英雄の妻、ジェシカ

美人なのは認めますが好きになれないキャラ。マイクと付き合ったのは百歩譲って許してもブロディが帰還したならマイクを追い出すべきでしょう。ブロディの居場所がないのは可哀想ですし、マイクとのことを指摘されてデイナに逆ギレするのはおかしいでしょうに。

英雄の娘、デイナ

初登場時は今時の女子高生といった感じですが、話が進むにつれてイメージが変わりました。彼女、父親にはすごく優しいんですよ。
ブロディがいなくなったときはまだ8歳だったのでおそらくまだ反抗期ではなかったでしょう。あの手のタイプの娘はたいてい父親を毛嫌いしていますが、デイナがそうでないのは父親との関係が8歳時でとまっていたせいでしょうね。
おそらく必ず彼女にも必ず父親に反抗する時がくるでしょう。母親には反抗しまっていますしね。
でもデイナとブロディの絡みを見るとなんだか心が温まります。

英雄の息子、クリス

ブロディと初めて会った時の「はじめまして」のセリフが印象的。
デイナと違ってブロディとまだ距離があります。クリスにとってはマイクが父親でしょうからね。青帯おめでとう、クリス。

英雄の親友、マイク

8年もフォローしたせいですっかりブロディ家の一員になってしまった男。ルックスも悪くないし、軍人はそれなりにモテるでしょうに未だ独身。本当にジェシカのことが好きなんでしょうね。でもさっさと退場すべきでしょう。ブロディに殴られたときはざまぁみろと思いましたよ。

ホームランドの意味

僕は先述した通りシーズン1最終話が大好きです。
ブロディがデイナの電話によって自爆テロをやめるシーンは間違いなく名場面でしょう。
ダミアン・ルイスはゴールデン・グローブ賞を受賞しましたがおそらくここの演技が評価されたんじゃないでしょうか。
ホームランドとはもちろん故郷という意味でしょうが、ブロディにとっての故郷はアイサが死亡したあたりからイラクになってしまいました。でもデイナに諭されたとき彼の故郷がアメリカに戻ったんでしょう。

一方で僕は別の解釈もしてみました。HomelandつまりHome+Landは家族のいる場所という意味もあるんじゃないでしょうか。
このドラマのテーマは家族だと思います。ブロディ家はもちろん、ソールの奥さんやキャリーを支える姉や父親まで12話しかないのにしっかり描写しています。
この解釈だとさっきと話が若干ズレますね。ブロディにとってのHomelandはアイサがいる場所から妻子がいる場所へ。もしくはその両方をHomelandとして捉えているかもしれません。
ブロディが国基準ではなく家族を基準に考えているなら家族に迷惑をかけずアメリカ政府に復讐する気があってもおかしくありません。

シーズン1最終話では生き延びるため仕方なくアブ・ナジールに従い、トム・ウォーカーを殺したように見えましたが彼の腹の底はわからないでしょう。

最後にキャリーがアイサのことを思い出すシーンはゾッとしましたね。シーズン2ではどうなるんでしょうか。

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