主人公は不眠症
ネタバレなし
あらすじ
機械工のトレバーは不眠症で1年間眠っていなかった。痩せこけた彼は、精神がどんどんおかしくなってしまう。
主演はこの映画のためにガリガリになったクリスチャン・ベール。もう本当に鶏ガラみたいであんまり無理すんなよと言いたいね。
よくマニシスト、マシニストどっちだったかごっちゃになってしまいます。主人公は機械工なんだからMachinistに決まってるのに。マニシストのほうがマニフェストっぽいくて言い易いからでしょうか?
ヌードシーンがあるので苦手な人は注意。
それからこの映画には、ハングマンというゲームが出てきます。日本人には馴染みがないでしょうね。
ざっと説明すると、出題者は英単語を一つ決め、文字数の分だけ下線を引きます(例appleなら5個引く)。次に絞首台だけを書きます。解答者は英単語の中に含まれているであろういずれかのアルファベットを選びます。もし合っていたら該当する下線にアルファベットを入力。違っていたら首吊り死体の絵の一部を書きます(頭→右手→右足といった具合に)。絵が完成するまでに単語を当てられるかというゲームです。
観る前に覚えておくといいでしょう。
マシニストを観たあとさっそくネットでこのゲームをやりましたが難しいですね。
ネタバレあり
パッケージのトレバーのポーズがかなり不気味で惹かれたんですが、何だかイマイチでした。
結局オチは彼が過去にひき逃げをしてその罪の意識から不眠症になったと判明し、自首をして眠りにつくというもの。
こういう妄想と現実が入り乱れる作品はあまり好きではないですが、この映画は伏線が散りばめられているのがいいですね。
アイバンとトレバーの車のナンバーは対になっていました。
それからトレバーは三叉路でずっと左を選択してきました。これはleft(立ち去った)を表しているのでしょう。彼が自首したときは市街地つまり右を選択しました。これでright(正しい)な選択ができたのでしょう。
僕は読んだことはないんですが、トレバーはドストエフスキーの「白痴」を持っていましたね。マリア、ニコラスはこの作品の登場人物の名前のようです。トレバーは二人の名前を知りようがないのでどこかから拝借するしかないですからね。
また本作では、1時30分が頻繁に出てきます。これはトレバーがひきにげをした時刻。
他にも探せばいろいろありそうです。ただ何度も観たい映画ではないですね。観るたびに心が苦しくなるので。