PUSH 光と闇の能力者 ネタバレナシとネタバレアリ感想

X-Menと差別化できているが……

ネタバレなし

あらすじ


父を殺された主人公ニックと少女キャシーは、能力者の捕獲が目的の組織「ディヴィジョン」と対決する。


能力バトルモノって日本ではワンピースがダントツの人気ですが、他にもジョジョの奇妙な冒険、BLEACHなどのマンガも強く、ドラマではSPECがヒットしたりと数えたらキリがないでしょう。国内では定番のジャンルになっていますよね。
ところが、アメリカではそんなに多くはありません。パッと思いつくのは実写化がイマイチ冴えないファンタスティック・フォー、ドラマで唯一成功したHEROES、即打ち切りとなったALPHASくらいですかね。あまり多くないのはおそらくX-Menが歴史のある作品で、尚且つ面白すぎるからでしょう。

そんなX-Menの独壇場に果敢にも突っ込んだ本作はあえなく散ってしまった印象です。
「ダコタ・ファニングしか見所がない」など散々な言われようですがつまらなくはないですよ。
X-Menとは差別化できていると思います。

おそらく初めて観る人は能力の名前が色々あってこんがらがってしまうでしょうからWikipediaで予習しておくといいでしょう。ネタバレもないので安心して見てください。

ネタバレあり

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この映画で魅力的な能力はやはりムーバーでしょうかね。あのレストランでの戦闘シーンだけでも観る価値はあるでしょう。ただ廃ビル(?)っぽいところでも似たような戦い方だったので食傷気味でした。
それ以外が記憶を変えるプッシャーとか未来を予知するウォッチャーとかサイコメトリーのスニファーとか映画ではあまり映えない能力ばかりなんですよね。どちらかと言えば頭脳戦に向いている能力ばかりですが、おもしろい駆け引きが特になかったのが残念。
おまけにラストではプッシャーがチート並みの能力だと証明してしまったようでがっかりです。タイトルがPUSHなのも結末がああいう形だからでしょうか。

映像はなかなか綺麗なんですけどね。ブリーダー2人が水槽を割る場面とか。
なぜ香港が舞台なのかわかりませんが、僕はあの雰囲気好きですよ!
キャシーが描く絵は劇中では下手くそ扱いされていますが、なかなかステキだと思います。

それから邦題のサブタイトルがダサすぎじゃないでしょうかね(笑)
まるで小学生向けのアニメみたいじゃないですか。

興行収入がパッとしなかったので続編はないでしょうが、この手のジャンルに挑戦した姿勢は立派ですね。

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