コラテラル ネタバレナシとネタバレアリ感想

トム・クルーズが悪役に

ネタバレなし

あらすじ


タクシー運転手マックスは、ヴィンセントという客に貸し切りを持ち掛けられる。ところが最初の目的地に着いた後、死体がタクシーの上に落下する。


トム・クルーズが悪役を演じたことで話題を呼んだこの作品。
彼は本作では銀髪ですが女性ファン的にはどうなんでしょうね(笑)僕は黒髪のほうが似合うと思うんですが、いつもと違う彼を演出したいなら髪の色を変えて正解でしょう。
ジャンルはサスペンスとなっていますが、見どころは人間ドラマだと思います。わずかですが、アクションシーンもあります。

ネタバレあり

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ヴィンセントは「60億人のうちの1人が死んだだけ」や「俺が殺したんじゃない、銃弾が殺した」などトンデモ理論を繰り広げる部分が魅力の一つでしょうが鼻につく人もいるでしょうね。
まあこんな詭弁を言うことからわかるように彼は殺し屋にしてはアホすぎます。
これを言ったら元も子もないですが、そもそも一日に五人も殺す仕事をタクシーで移動するのはリスキーにも程があります。現にこの映画では散々な目に遭っていますし(笑)
彼は運転できないんでしょうか?それともなにかトラウマでも?そのあたりの説明が欲しかったですね。
フロントガラスが破損したタクシーで街を駆けずり回るのも危険すぎます。「怪しい車です」とアピールしているようなもの。
資料が入ったカバンを捨てられて困るあたり記憶力にも問題がありそうです(笑)というかチンピラに盗まれそうになったんだから肌身離さず持っておけ、とツッコミたくなります。
ただ銃の扱いは間違いなく一流でしょうね。そういうところはしっかり伝わってきましたよ、さすがマイケル・マン監督。

ヴィンセントの「ロサンゼルスの地下鉄で死体は6時間気づかれなかった」というセリフが最後に繋がるのはグッド。

一番好きなシーンはやはりマックスがタクシーを横転させる場面ですね。ここはかなりカッコイイ!リムジンが欲しいとか言いつつ何の行動も起こさず、タクシー運転手を12年もずるずる続けた人生をタクシーをぶっ壊すことで終わらせるのは秀逸。
ヴィンセントが主人公っぽく見えますが、おそらくマックスが主役でしょう。彼の成長物語と言っても過言ではありません。
それにしてもマックスってマフィアと張り合ったり、警察から銃を奪ったり、女性をかばいながらヴィンセントを倒したりとなかなか殺し屋の素質がありますね、リムジンの運転手よりよっぽど適職かと。

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