ジョン・ウー節は合わない
ネタバレあり
シリーズファンからやたら評判の悪いこの作品。スパイ映画ではなくアクション映画になってしまったと嘆いてる人が多いですが、僕はそのアクション要素があまり好きになれません。
一番の見どころは手に汗握るロッククライミングかな。スタントなしのアクションで話題を呼びましたよね。でも冒頭なんで正直出落ち感が否めません。後はトム・クルーズじゃなくてもいいかなっていうシーンばっかりなんですよ。
オープニングからして何だか嫌な予感がしました。大好きなテーマソングだけにああいうアレンジをされると萎えてしまいますね。音楽も全体的にロック調の曲ばかりに。
前作でイーサンはスポーツマンみたいな髪型でしたが、2では髪を伸ばしています、カッコいいね!
監督はブライアン・デ・パルマからジョン・ウーに。
彼は非常に癖が強く、独特の演出は一部からジョン・ウー節と呼ばれたりしています。
まずスローモーションを多用しすぎな点。
あったほうがいいシーンもありますがテンポを悪くしているだけだと思います。
次に2丁拳銃。
そこら辺の戦闘訓練も受けてないチンピラがやるならいいんですけどCIAのイーサンにやらせるのはいただけないね。
他にも回転撃ちや白鳩などジョン・ウー節はいろいろあるようですが、この2点だけはどうも目に余ります。
ただこれだけ個性的なら続編を任せるべきではないと思うんですよ。前作のファンが違和感を覚えるのは当然の結果でしょう。彼と彼のファンには悪いですが3からは変わってくれて本当に良かったです。
前作でも出てきたワイヤーのシーン。1のファンからすればどうしても比べてしまいます。ハラハラしたわけでもないし、飛び降りている最中はCG使いまくりで萎えてしまいました。まあただのファンサービスなんでしょうけど。
最後のアクションである砂に埋まってる銃を蹴り上げて撃つシーンが全然カッコよくないのも問題。最後さえバシッと決まっていればもう少し良い印象を持てたかもしれません。
余談ですが、実はX-MENの主人公ウルヴァリン役にショーンを演じているダグレイ・スコットが予定されていました。しかしこの映画が延長したせいで当時無名のヒュー・ジャックマンに変わることに。今頃悔しがってるだろうなあ。
ちなみに2を原作にしたパチンコ「CRミッションインポッシブル」なるものがあるそうです(笑)洋画もパチンコになったりするんですね、知りませんでした。というかなぜ1じゃなくて2……?