見えない敵との戦い
ネタバレなし
あらすじ
アメリカ人のショーンとベンはモスクワで奇妙な光に遭遇する。その光は触れると体がバラバラになる恐ろしいものであり、世界は危機に瀕していた。
正直オススメできませんね。スリラーにしては全然怖くないです。原因はおそらく宇宙人(?)の殺し方にあると思うんですよ。触れただけで体が塵みたいになってしまうんですが、これが映像のクオリティは高いんですけど全然痛そうじゃないんです。おまけに敵の攻撃パターンがこれしかないせいか後半はマンネリになりがち。
こういう作品にしては珍しく血がほとんど出ていない気がします。
ネタバレあり
本作もホラー映画でお馴染みのロケーションであるショッピングモールへ向かいましたが、それが全然活きていない感じ。あれだけアイテムに恵まれた場所なのに電球しか拝借しないのはなあ……
ガラス越しだと気付かないという設定は完全に失敗だったと思います。道路にはほったらかしの車がたくさんありましたが、その理屈なら車の中にいれば安全なはずですよね……ましてやおそらく上空にいたであろう飛行機なんて狙われるはずがないでしょう。
舞台がモスクワである必要性を感じませんでしたね。アメリカで十分だったと思います。
主人公たちの性格が自己中心的過ぎませんか?
ロシアの戦闘部隊みたいな人たちは「潜水艦に行くのは危険だからやめろ、俺たちの祖国はここだから残る」とごくごく当たり前なことを言っているのに対し、
ショーンは「俺たちは戦わなくちゃいけない、最後まで手伝ってくれなきゃ助けてくれたことにならない」というトンデモ理論を繰り広げます。そもそもこの発言時ではスカイラーとセルゲイとゲリラ部隊しか化け物と戦ったことがないのにショーンの謎の自信はどこからくるんでしょうか(笑)
これが学生なら「バカだなあ」ですみますが全員社会人なんだから救いようがねえ!
それから姿が見えないのが売りなのに最後に見せてしまうのはどうかと……敵の体の一部がどうしてあんなに効いたのかもさっぱりわかりません。
ヴィカってすごい微妙なポジションでしたね。物語の途中からわざわざ加入したのに大した見せ場もなく最後もなぜかちゃんと生きているなんてパッとしないにもほどがあります(笑)
彼女、Velonika Vernadskayaという女優だそうですが顔は好みなんでぜひブレイクしてほしいですな。
ベンってイケメン扱いされていましたが、向こうの感覚からするとカッコいいんですかね?