パワー・ゲーム ネタバレナシとネタバレアリ感想

主人公は産業スパイ

ネタバレなし

あらすじ


IT企業「ワイアット」に勤めるアダムは、ある日会社の予算を私的利用してしまう。すぐにバレてしまったが、社長は見逃す条件としてライバル会社「アイコン」の潜入を提案したのであった。


スパイ映画といえばミッション・インポッシブルや007など国家のために諜報活動をする作品ばかりですが、本作は珍しく産業スパイについて取り扱っています。ツッコミどころは多めですが退屈しないで楽しめましたよ。

ネタバレあり

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邦題のパワーゲームっていう言葉が正直よくわかりません(笑)辞書にも載ってないし、おそらく和製英語ですし……この言葉って誰が考えて、いつ広まったんでしょうか?調べたら権力闘争という意味だそうですが、何だかパッとしませんね。
実は原題のParanoiaも納得いきません(笑)パラノイアって偏執病のことですよね。この映画にそういう妄想っぽい要素はあったかなあ。それとも他に意味があるんでしょうか?
僕が気に入ったのは原作小説の邦題である「侵入社員」。これセンス良すぎ!

ゴダードって初めて会った時からアダムの正体に気づいていたんですよね?だったら彼が送った3DPSとやらにもっと注意を払うべきでしょう。ITで財を築いたくせにセキュリティがいくらなんでもガバガバすぎ。

ケヴィンがバーで基盤(?)をいじっていましたが、さすがに危険すぎじゃないでしょうか(笑)よくよく考えれば彼がいなかったら事件は解決できなかったと思います。こんな有能な社員が燻っているなんてワイアット無能すぎ。

ジュディスはてっきりミーチャムに殺されたと思っていましたよ。レストランで彼が彼女を追いかけていたカットがなんだか意味深でしたからね。最後のアダムのモノローグで二人とも捕まったと知りビックリ。だったらミーチャムが逮捕される瞬間も観たかったなあ。

社長役にはゲイリー・オールドマンとハリソン・フォードを起用していて大物感を見事に演出していますが、正直僕のIT企業のトップのイメージってビル・ゲイツとかスティーブ・ジョブスみたいなオタクっぽい感じなんですよ。あの名優二人はワイルドすぎだと思います。
不動産王や軍事企業のCEO、下手すればマフィアっぽく見えましたよ(笑)

産業スパイの犯罪行為って重要人物のPCにUSBメモリぶっ刺したり、指紋を採取したりと大したことないのばっかなんですよ。これなら別に一般的なスパイ映画どころかサスペンスでも観られる光景です。これじゃあ産業スパイを題材にした作品が少ないのも納得。

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