ザ・ゲスト ネタバレナシとネタバレアリ感想

真面目に考えると損する

ネタバレなし

あらすじ


息子を戦争で亡くした一家のもとに戦友と名乗る男デヴィッドがやってくる。家族はすぐに彼を信頼するが、その正体は……


あらすじからわかるように彼の正体が映画の肝になっているでしょう。おそらくたくさんの人がいろんな推測をたて必死にヒントはないかと探したと思いますが、そんなことははっきり言って無駄です。この作品は伏線と呼ばれるものが皆無に等しいですよ。

一応ジャンルはスリラーですが、ハラハラするような展開はせいぜい彼の正体がバレる後半からですのでそういった要素を求める方からしたら前半は退屈かもしれません。
濡れ場があるので苦手な人は注意。

主人公はダウントン・アビーのマシュー役でお馴染みのダン・スティーブンス。本作では素敵な肉体美を披露しています。彼のファンなら観るべきでしょう。

ネタバレあり

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僕の予想は、デヴィッドの正体はケイレブではないかというものでした。彼がやたらケイレブの家族を気にかけるのは実の家族だからであり何らかの事情によりデヴィッドの顔に整形せざるを得なかったのでは?
そんな考えが砕け散ったのは母親を殺したシーンです。あの場面はかなりビックリしました。さすがに自分の母を殺すわけがありませんもんね。

デヴィッドの正体は医療実験の被験者だったというものです。まあここまではよしとします。しかし「身の危険を感じたらすべてを破壊するプログラムされてる」というのはもはやSFの領域でしょう。これじゃあ宇宙人オチと大差ないです。
正体がバレる前と後でもはや観ている映画が変わったんじゃないかというくらい急転直下しましたよね。最強の味方が最恐の敵になるといういわば上げて落とす恐怖を描くのはうまいと思います。

デヴィッドの電話をアナに聞かれてしまうのはアホすぎますね。何のために外出たんだよと言ってやりたいです。

それにしてもあの学校って腐りきってますね、アメフト部のいじめを把握できない、もしくは見過ごしているのにも関わらずいじめっ子が逆襲しただけで退学処分だなんて。いじめっ子チームにアジア系が二人もいたのが意外。どちらかといえばオタク系の生徒の役が多いですし、アメフトをやるイメージもなかったので。

最後、あれだけの兵士を一人で倒したデヴィッドが子供二人に負けるというのはどう考えてもおかしい!とツッコミをいれたくなりましたが、ちゃんと消防士に化けて生きていたのを観て安心しました。映画はあそこで終わりですが間違いなくあの子ども二人は彼に殺されるでしょう。プログラムには逆らえないのでね。

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