精神病院が舞台の作品
ネタバレなし
あらすじ
クリステンは放火の疑いをかけられ精神病院に監禁された。しかしそこは次々と患者が消えていく病院であった……
主演は今何かと話題のアンバー・ハード。ジョニー・デップが惚れるのもわかるくらい美人ですなあ。
精神病棟が舞台の映画って意外と少ないですよね。
ホラー映画なので当然ですがビックリするシーンが多いので苦手な人は注意。
ネタバレあり
アリスは多重人格者でしたという極めてシンプルなオチでした。受付の看護師の「今度はクリステンね」というセリフはここに繋がるんですね。
それからアイリスが殺される前、ストリンガーとスタッフの会話で「私の部屋で眠ってる」「いません」というものがありましたね。これ、「誰が」とは一切言ってないんですよね、間違いなくアリスのことでしょう。
本作は2010年の映画ですが時代が1966年とやたら古いですよね。これは推測ですが、当時は解離性同一性障害の治療は統合(人格を一つにまとめること)によって解決するのが主流だったからでしょう。
今は統合することを良しとしているわけではないので、こういった趣旨の作品を撮るには過去に遡る必要がありますもんね。
残念だったのはサラは電気ショック、アイリスはロボトミー手術という死に方に対し、エミリーは首を掻っ切られ、ゾーイに至ってはどういう死に方だったのか不明ということ。前者は精神病棟で実際に行われていた外科的治療なのに後者はおそらく違うんですよね。
調べたらインスリン・ショック療法とかカルジアゾール・ショック療法、マラリア発熱療法など昔の危険すぎる治療方法がいろいろあるじゃないですか。でもこういう殺し方はホラー映画じゃ地味過ぎるかな?
とにかくどうせならゾーイ死亡まで殺害方法はぶっ飛んだ精神治療をなぞらえたもので突き通してほしかったです。それならラストでクリステンが生きていたのは高所から落とすなんていう治療法はないから、という納得できる理由になったと思います。
まあ僕が無知なだけで首を切る治療法があったのかもしれませんが(笑)
結果的にアリスはクリステンに飲み込まれてしまいました。まあ自分がクリステンだったら生きるためにああいうことをしてしまうかもしれないなあ。
よく考えたら自分が別人格でない保証なんてどこにもないんですよね、現に彼女は最後になってようやく気づいたわけですし……
ああ、こんなこと考えるんじゃなった(笑)