暗いテーマなのに幸せに満ちている
ネタバレなし
あらすじ
獣医師ヘンリーはカフェでルーシーに一目惚れをする。ところが彼女は記憶が一晩しか持たない障害を抱えていた。それにもめげず彼は彼女に猛アタックするが……
主要人物の記憶がわずかしか持たない映画はたいてい暗いです。まあ当然ですよね。ところが本作はもう底抜けに明るい!音楽もノリノリだしハワイの街並みもそういった雰囲気作りを手伝います。
ちなみにDVDだけに収録されているようですが、元グラビアタレントの乙葉(懐かしい名前だなあ)が吹き替えているバージョンがあります。まあ彼女の演技は許容範囲ですかね。
アダム・サンドラー主演の映画では一番好きです。
ちなみに劇中でシックス・センスを観る場面があるのですがネタバレ全開なので観ていない人は注意。
ネタバレあり
ルーシーの家族が毎日、誕生日前に環境を戻すのがすごく胸を打ちますね。
よりによってあの映画を毎晩観させられるとは(笑)
でも本当にヘンリーと出会ってよかったですね、だってあんな生活いつまでも続けられるわけがないですよ。まだ一年しか経ってないからいいものの、顔だってどんどん老けるから鏡を見れば発狂するでしょうし、カフェで客が新しい携帯電話でも使っていたら疑いの眼差しを向けるでしょうし。
ルーシーがかかったゴールドフィンガー症候群ってどんな病気なんだろうと思いググったら本作の記事の感想ばっかヒットしました(笑)どうやら架空の病気のようですね。
10秒間トムなんか不謹慎だけど大笑いしてしまいましたよ。
今回は邦題のほうがいいですね。しかし調べてみたら最初はアメリカでも50 First Kissesの予定だったそうですがルーシー役のドリュー・バリモアが主演のNever Been Kissedと紛らわしいので変更したようです。
残念なのはラストの船でかかる音楽がイズリアル・カマカヴィヴォオレの「虹の彼方に(Over the Rainbow)」なこと。背景は氷山なんだからこんなときくらいハワイアン音楽を流さないでほしいです。そもそも僕はジュディ・ガーランドのオリジナルが好きなせいかこのカバーがどうも好きになれません。
ロマンチック・コメディってたいていロマンス要素と笑える要素どちらかがパッとしないもんですがこれは両方素晴らしい!純愛という言い方はあまり好きではありませんが、そんな言葉が似合うのは彼らくらいでしょう。