主人公は女スパイ
ネタバレなし
あらすじ
CIAエージェントのソルトは、ある日ロシアの二重スパイを疑われるハメになる。CIA本部から逃走した彼女は、身の潔白を証明するため真実を追求する。
仕方のないことですが、女スパイ映画のアクション要素ってどうも男性のそれに比べると見劣りしてしまいます。おまけに本作はアンジェリーナ・ジョリーを起用しているのにも関わらずあまり色っぽくない……
それもそのはず、この映画は「エドウィン・A・ソルト」という題でトム・クルーズが出演する予定だったんですが彼が降板し、なぜか彼女が抜擢されたようです。そのせいか何だか中途半端なんですよね、突出している部分がないです。まあ彼のままだったら成功していたというわけでもないでしょうが。
映像が派手なんで退屈はしませんけどね。
ネタバレあり
見どころは、やっぱり高速道路でトラックからトラックへ飛び移るところですかね。あそこはハラハラしました。
ソルトが洗剤とパイプと消火器で即席のロケットランチャーのようなものを作っていたのが印象的。でもこれって本当に可能なんですかね?さすがにトンデモ科学だと信じたいですが(笑)
この映画で残念なところは敵が弱すぎるところ。タクシーで手錠をかけられているのに見事脱出してしまうシーンは見ごたえこそありましたが、ソルトが強いというより警察が情けなさすぎるという風に感じました。特に最後のウィンターとの肉弾戦はちょっといただけませんね。アクション映画で女性を主役にしたいのであれば、ラスボスもやはり女性でないと。もしくは戦闘は素手でのアクションは封印して銃だけにしたほうが説得力があったかもしれませんね。
最後ウィンターを殺すシーンはなかなか衝撃的ですが、あんな風に腕を曲げた状態で絞め殺したら彼女の腕もエライことになりそうです(笑)
CIAがソルトの自宅を突入するとき、脱出経路を潰さないのはありえません。素人じゃあるまいし。窓くらい外からちゃんと見張ってなきゃ。
走り方が少し残念でした。別に実際に足が遅くてもいいんですけど、足が速く見えるフォームくらい彼女に指導するべきでしょうね。
ラストは続編も制作可能な終わり方でした。ミッション・インポッシブルやボーンみたいなシリーズにしたかったんでしょうかね。しかし残念ながら2016年現在、新情報はないです。
ソルトは、金髪ロング→黒髪ロング→黒髪ショートとスパイらしくころころ髪を変えました。美人なのでどれも似合っていましたね。ただあの男装はおかしすぎます(笑)