怪しい角膜を移植されて……
ネタバレなし
あらすじ
目が見えないヴァイオリニストのシドニーは角膜手術を受ける。しかし術後から見えるはずのないものが見えるようになってしまう。
本作は香港映画のリメイク。アジアのホラーをハリウッドでリメイクしても全然怖くないと言われがちですよね。原作は観ていませんが本作もあまり怖い作品ではないです。
ビックリするシーンがあるので苦手な人は注意。
ネタバレあり
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いやー、ホラー映画にも関わらずかなり後味の良い終わり方でしたね。まさかハッピーエンドになるとは思いもしませんでしたよ。
僕はスティーヴィー・ワンダーが好きなんですが彼は眼が見えなくてもたくさんの人を感動させる音楽を作っているので別に眼が見えなくてもいいんじゃないかと思っています。実際目を瞑って音楽を聴くと音がよく聞こえると思いませんか?
現に彼女も視力を取り戻したことによって霊が見えるとか関係なく混乱していましたよね。以前は特に問題なく外を歩けたのに術後は通行人にぶつかり車にも気づかない始末でした。
ですからあの結末には非常に満足しています。
ただあの角膜は死んだ人間が見えるだけではなく、これから起こる事件(タンクローリーの爆破事件や工場での火事)を予測する能力まで持っていたのはやりすぎでしょう。どちらかに絞るべきでしたね。
1時6分にいつも目覚めるのはタンクローリーのナンバーが106だったからという理由でしたが、そこは普通に1時6分にあの事件が起きるからっていうことじゃダメだったのかな。
そもそもアンナはなぜあの事故を伝えたかったのでしょう?あの工場の火事は母がいたから必死になったんでしょうが、あの爆破事故現場には誰か特別な人でもいたのかな?というか母が心臓マヒで死んじゃったけど本当に伝えなきゃいけないのはそっちなんじゃ……
一番驚いたのはメキシコに向かう途中、幽霊が車の窓を叩くシーンですかね。あそこは完全に油断してました(笑)
それにしても映像をボカすだけでかなり恐怖感が増しますね。特に術後、シドニーが鏡を見ながら笑っているシーンはかなり不気味でした。あのときは顔が別人だったなんて思いもしなかったよ……
原題は「The Eye」。そう、単数形なんです。邦題と言えば勝手に複数形のsを取り除いて単数形にしてしまいがちですが、本作はその反対なんですよね。
配給会社のみなさん、必要のないsをつけるくらいなら普段からsを取らないでください。
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