原作は仏教、本作はキリスト教
ネタバレなし
あらすじ
ボストン南部、警察は新米警官のコスティガンをコステロ率いる犯罪組織に潜入させる。しかし、警察内部にもコステロの部下サリバンが潜入していた。
香港映画「インファナル・アフェア」のリメイク。WOWOWとTBSが共同制作した「ダブルフェイス」というドラマもそれが原作です。僕はどちらも観ていない状態で「ディパーテッド」を観ました。
グロテスクなシーンがあるので苦手な人は注意。
マット・デイモンとレオナルド・ディカプリオのW主演ですが、この二人は顔が似ているとよく言われますよね。しかしこの映画を観るとあまり似ていないと思いました。前者は可愛らしい顔をしていて、後者はやはり男前だなあという印象。
余談ですが、ディカプリオはジャック・ニコルソンの顔マネがかなり上手いです(笑)
僕は似てると思ったことはないんですが、マット・デイモンとマーク・ウォールバーグが似ていると思う人が結構いるようです。
そんな似た者同士がたくさん集まったこの作品、オススメですよ。
(インファナル・アフェアも)ネタバレあり
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原作は3部作であり本作とはラストが違うんですよね。そもそもタイトルからして違いますね、無間道(抜け出せない地獄)とDeparted(死人)ですし。
僕はあのラストが好きなんですが、原作ファンはどうやたご立腹のようで……。無間道とは仏教の概念ですので、原作のラストのままだとアメリカでは受け入れられないでしょう。それからマデリンはキリストの子を産むマグダラのマリアを表しています。当然お腹の中にいる子供はコスティガンの子です。
他にも探せば色々ありそうですが、この映画は仏教の要素をうまくキリスト教に変換していると思います。
しかし日本人には仏教のほうが馴染みが深いので原作のファンが多いのも納得できます。
ちなみにディグナムは原作にはいないキャラのようです。
そういえば死ぬシーンに必ず×マークが表れているのは気づきましたか?
・クイーナンが転落死する場面の建物の窓
・コスティガンたちが死ぬ場面のエレベーターの壁のガムテープ
・サリバンが撃たれる場面のマンションの廊下の床の模様
・マフィアと警察が銃撃する場面の麻薬のテープ(もしくは背景に写る鉄の建物)
などなど
これは「暗黒街の顔役」という映画のオマージュだそうです。
まあ自分の好きなものが改変されたあげくアカデミー賞受賞したらイラつくのもわからなくもないんですが、これを機にこの作品に限らずオリジナルのファンはリメイクを観ないことをお勧めします。やはり思い出補正ってあると思いますよ。
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