ハンナ ネタバレナシとネタバレアリ感想

グリム童話風アクション映画

ネタバレなし

あらすじ


主人公の少女ハンナは人里離れたフィンランドの山奥で父親のエリックから冷酷な殺人兵器として育てられた。ある日彼女は意を決して外の世界へ出るがすぐさまCIAに捕まり、彼らの基地に連れ込まれてしまう。


音楽はかの有名なケミカル・ブラザーズが担当しています。これって結構すごいことなんでしょうが、僕はこういったテクノ系というかエレクトロニカ系の音楽に非常に疎いのでイマイチ良さがわかりませんでした。というか一部では好評なようですが個人的には本作の雰囲気に合ってない気もします……
あまり評判が良くない作品ですが僕はそれなりに楽しめましたよ。ただアクションのほうはそんなに期待しないほうがいいかも。

ネタバレあり

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ハンナが隠し持っていた本がグリム童話であったり終盤で彼女が向かった場所が「グリムの家」という名前なだけあって本作はグリム童話のモチーフがいくつか散りばめられていますね。
まずフードがついた服を着るハンナと狼のトンネルから出てくるマリッサが向かい合うシーンは「赤ずきん」を彷彿とさせます。
それからハンナがマリッサのことを魔女扱いしていたことから察するにマリッサは「白雪姫」の要素もあるんじゃないかなと僕は捉えました。ハンナは白雪姫のような世界で一番美しい人間というわけではありませんが、完璧な兵士として育て上げられた世界一強い人間と言っても過言ではありません、そんな彼女を手下を使って執拗に追いかけるさまはマリッサはまさに魔女そのものでしょう。
そして外界を全く知らない箱入り娘のハンナが旅に出る展開は「ラプンツェル」に通ずるものがあります。まあ音楽はろくに知らないくせにインターネットは使えるのはどうかと思いましたが(笑)
こんな感じで頑張って探しましたが他にもグリム童話要素が隠されているかもしれません。

そういえば偽マリッサ役がミシェル・ドッカリーでした。この頃はすでに「ダウントン・アビー」に出ていてある程度人気もあったでしょうにどうしてこんなあっという間に殺されるチョイ役の仕事を引き受けたんでしょうか、謎です。あとぶっちゃけ赤毛はあんまり似合ってないなと思いました(ケイト・ブランシェットの赤毛は最高でしたが)。

正直話はよくわからなかったですが、最初と最後でハンナの「心臓外しちゃった」のあと「HANNA」の5文字がドンと出る演出が滅茶苦茶カッコよかったのでよしとします。

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