地下鉄が乗っ取られた!
ネタバレなし
あらすじ
NYの地下鉄列車「ペラム123号」がライダーによってハイジャックされる。彼は乗客を人質に1時間で1000万ドルを用意することを要求する。そして主人公であるガーバーを交渉役に指名するが……
原作はジョン・ゴーディの「サブウェイ・パニック」。僕は読んでいませんが、この原作は本作を含め3回も映像化されていることから察するにかなりの名作なんでしょう。
ただちょっと期待しすぎたかも……1974年版のほうが評価が高いみたいなんでこっちはあまりオススメしません。
ネタバレあり
邦題がダサすぎ、というかゴチャゴチャしすぎ!そもそも「激突」とか必要ないでしょうに。ちなみに邦題の「123」は「ワントゥースリー」でも「いちにさん」でもなく「ひゃくにじゅうさん」と読むみたいです(笑)
原題は「The Taking of Pelham 1 2 3」。訳すなら「ペラム123号の乗っ取り」って感じでしょうか。こっちも良いタイトルってわけではないですが邦題よりはマシでしょう。
結局ライダーが何をしたかったのかよくわかりませんでした。彼って頭脳犯っぽい振る舞いをしていますが大して賢くないですよね、逃亡計画が杜撰すぎてかなりあっさり捕まっていましたし。せめて逃走を手助けする仲間くらい手配しておくべきでしょう。というか呑気にタクシーから降りて橋の上を歩いてる場合ではないと思うんですが(笑)あれじゃあガーバーがいなくても絶対捕まっていたに違いありません。
それから地下鉄のハイジャックくらいだと株価が下がって金の価値が数倍に跳ね上がるっていうのは流石にありえないんじゃないかな。
本作は警察の無能っぷりが印象的でした。まずネズミに噛まれて誤射するっていくら何でもひどすぎ!コメディ映画じゃあるまいし。
あと劇中でも突っ込まれていましたがヘリではなくパトカーと白バイで現金輸送をしているのが滑稽でした。案の定、封鎖をしていないから事故が起きましたね……あ、「激突」ってそういう意味か(笑)おそらく地下鉄の場面は地味だから退屈させないためにド派手なアクションシーンを無理にでも入れたかったんでしょうな。
ラストで奥さんに頼まれた牛乳買って帰るは一見良いようにに見えましたが、あれだけのハイジャック事件に巻き込まれた挙句、人を撃ち殺してしまった人間が夕方ごろにまっすぐ家に帰れるわけないよなと思うと何だか冷めてしまいました。