バットマンが誕生するまで
ネタバレなし
あらすじ
幼いころに強盗に両親を殺された主人公ブルースは影の同盟にて修行を積み、ゴッサム・シティに帰ってくる。彼はコウモリの姿に似た装いを身にまといバットマンとして犯罪者たちと戦っていく。
バットマンは他のアメコミヒーローと違ってただの人間なのがいいですよね。アメコミ映画に抵抗がある人へも十分にオススメできる内容になっております。
今思えば渡辺謙がハリウッド俳優への階段を登り始めたのはこの頃からでしょうか。
さてバットマンの映画といえばティム・バートン版かクリストファー・ノーラン版(ダークナイト・トリロジー)かで意見が割れるところですが、僕としては断然後者が好みです!
ネタバレあり
本作は「バットマン ビギンズ」というだけあって物語の大半はバットマンが誕生するまでをしっかり描写しているのが特徴的。しかしそれ故に前半は少し退屈だったかな。
アクションは暗がりでの接写ばかりだったのでよくわかりませんでした……この点は非常にガッカリです。あとリーアム・ニーソンの髭が似合ってなさすぎで思わず笑ってしまいました。
最後の締め方はすごく印象的でした。ジョーカーのトランプがでてきたときはゾッとしたなあ。
ブルースがコウモリを模した格好をしている理由なんか滅茶苦茶カッコいいですね。彼が最も優れているところはメンタルだと思います。並みの精神力じゃこんなことできませんよ。
バットモービルについては割と賛否両論ですね。確かにバートン版のコウモリを意識したスポーツカーのようなデザインもすごくクールですが僕としては本作の装甲車みたいな感じも悪くないと思います。
ちなみにサウンドトラックの曲名が
Vespertilio
Eptesicus
Myotis
Barbastella
Artibeus
Tadarida
Macrotus
Antrozous
Nycteris
Molossus
Corynorhinus
Lasiurus
となっています。見慣れない単語ばかりなので調べたんですが実はこれ全部コウモリの学名になっているんですよね。こういう遊び要素最高です(ただし、続編では残念ながら普通の曲名になってます)。
そういえばこの映画が公開される少し前にJR福知山線の脱線事故があったのを覚えていますか?本作にも列車の事故のシーンがあるので事故の影響を受けて上映前にそういった場面があることを告知せざるを得なくなったんですよね。あのシーンは最後のクライマックスなので結果的にネタバレになってしまうにも関わらず、被害者の気持ちを考慮して観客に知らせることにした配給側は立派だと思います。