アメリカ人向け
ネタバレなし
あらすじ
バス停の前のベンチにて主人公フォレストが隣に座る人に自分の幼少期から現在に至るまでの半生を話していく。
原作は1985年にウィンストン・グルームが発表した同名小説ですがそっちは未読で本作を鑑賞しました。僕の大好きな映画「ショーシャンクの空に」を差し置いて第67回アカデミー作品賞を受賞した作品なんでかなり楽しみにしていたんですが正直期待外れでした。
この映画はフォレストという1人の人間を通して50年代〜80年代のアメリカの歴史を振り返るという点が最大の特徴といっても過言ではないのでそこら辺の知識がないと楽しめない可能性大ですよ。
ネタバレあり
まず最後までジェニーが好きになれませんでしたね。フォレストを振り回しすぎで観ていて非常に腹が立ちました。妊娠した途端に彼の目の前から消えるなんて子どもの母親としても最低。
まあジェニーとフォレストが再会するシーンはベッタベタですが胸が熱くなりましたけど。
そもそも根本的にフォレストの半生を知ったところで僕になんの感情も湧かなかったのが致命的でした。
てっきりIQが低く体も不自由な男がひたむきに生きていく話だと勝手に思っていたので走りながら装具がぶっ壊れたときは開いた口が塞がりませんでしたよ。それで持ち前のスピードでアメフトでも大活躍し、戦争でも勲章をもらい、卓球で全米代表になるくらいはまあいいんです。うまくいきすぎな気もしますがそれは彼の努力の賜物なわけですから。納得いかないのはその後ですよ。ろくな知識もないのにエビ漁で大成功を収め、挙げ句の果てにアップルに投資して億万長者になるってそれはもうただの運でしょ!
この辺からただの強運でいい奴の波乱万丈なサクセスストーリーにしか見えなくなってうんざりしました。そういう話から僕は勇気をもらったり教訓を得たりすることはないんでね。
個人的にはダン中尉の半生のほうがよっぽど見てみたいです。
それからやたらと有名な「人生はチョコレートの箱のようなものだ。開けてみるまでわからない」という言葉がなぜ名言扱いされているのか理解不能。だってチョコが入っているに決まってるんですから開けたら喜んで食べますよ。でも人生って悪いことがつきものじゃないですか、それこそチョコなんかに似ても似つかないようなものが。だからこの例えはどうもしっくりこないなあ。
それともひょっとして当時のアメリカのチョコって滅茶苦茶不味かったりするんですかね(笑)