宇宙戦争 ネタバレナシとネタバレアリ感想

大阪すげぇ!

ネタバレなし

あらすじ


港湾労働者のレイは別れた妻の子であるレイチェルとロビーを一時的に預かるもののぎこちない関係が続いていた。そんなある日、宇宙からやってきた侵略者がベイヨンを襲う。レイは必死に子供達を守ろうとするが……


原作はハーバート・ジョージ・ウェルズの同名小説。僕は未読なんですが古典SFの傑作と名高い作品だそうでなんと火星人がタコみたいな形をしているというイメージはこの作品が元ネタみたいです。しかも1938年にアメリカで放送されたラジオドラマは火星人が襲来したという物語を臨時ニュース形式で語るというスタイルだったせいで多数の聴衆をパニックに陥らせてしまったというとんでもない問題作。
さて本作はそんなすごい作品を実写化した割には残念ながら評価が高くないんですよ、僕はそこそこ楽しめましたが。

ネタバレあり

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オチはかなり賛否両論みたいですね。僕もあのラストは呆気なさすぎて開いた口が塞がりませんでしたよ。
ただあれだけの科学技術を持ち合わせながら微生物に関する知識が皆無っていうのはそれはそれでユニーク。「知ってて当然だろ!」っていうツッコミも微生物という存在そのものを知っている地球人だからこそ言えることですもん。
それに結末は原作通りみたいですし変えたら変えたでそれなりにバッシングを食らうでしょうからこうなるのは無理ないですね。
一応環境保護とかのメッセージが含まれているのかなと一瞬思いましたが原作が19世紀末のものなんでそれはなさそう……単純に「侵略者には負けないぞ!」くらいの意味合いかな。

それから本作は家族愛をテーマにしていますが宇宙人の侵略してくるというプロットと相性があまりよくない気がします。というかそもそもフェリエ家が誰も魅力的じゃないんですよね。個人的に胸をジーンと打つような場面は一つもなかったですし何よりいくらハッピーエンドにしたいとはいえロビーが生きているのはいくらなんでもやり過ぎですよ。

あと邦題はシンプルでなかなかかっこいいですが別に宇宙で戦う話でもないし戦争というよりも一方的な虐殺でちょっとガッカリしました。

一番印象に残ってるのはやっぱりオグルビーが言った「大阪じゃ何体か倒したらしい」という台詞。スピルバーグ曰く日本の怪獣映画に対するリスペクトの意味合いがあったそうですが東京ではなく大阪なところがセンス抜群ですね(笑)
それとレイがパンを窓にぶん投げるシーンも好きです。

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