テッド ネタバレナシとネタバレアリ感想

こんなぬいぐるみは嫌だ!

ネタバレなし

あらすじ


1985年、少年ジョンがプレゼントでもらったテッドというテディベアに命が宿るよう願うとなんとその願いが叶ってしまう。2人は親友のように暮らすが、27年後の現在ではテッドは中年の下品なオヤジのような性格になってしまっていた。


さて、この映画は有吉弘行が吹き替えを担当したことで話題を呼びましたね。正直ちょっと演技が浮いてる気がしますがまあ許容範囲内でしょう。ただ日本の人気お笑い芸人が起用されている割にはアメリカの作品のパロディや芸能ネタが多めなんでそこら辺の知識がない人はイマイチかもしれません。せめて「フラッシュ・ゴードン」くらいは予習した方がよさげです。
またR-15指定なだけあってなかなか下品なので苦手な人は要注意。一応ファミリー向けに内容を編集した「大人になるまで待てない !バージョン」というのもありましたが劇場公開分と地上波放送分のみで今から観ることは残念ながらほぼ不可能だと思われます。

ネタバレあり

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興行的には大ヒットだけど評価は割と賛否両論……って感じですが僕としてはかなり満足のいくものでした。
まずコメディ映画にしてはCGがよくできてますね。特にテッドとジョンの殴り合いの場面なんかもう迫力満点で素晴らしかったです。あと単純にテッドの見た目が可愛かったのもグッド。

一番笑ったのはテッドが太っちょの少年に対し、「黙れ、スーザン・ボイル 」と言ったシーンかな。かなり失礼だけど(笑)

本作は全体的にかなり意訳されているのが特徴的。例えばジョンが言った「くまモンのほうがいい」は原語版では80年代に人気だったぬいぐるみのテディ・ラクスピンだったそうですがそんなもの日本人は誰も知らないということで変更になったっぽいです。
同様にジョンの「誰かが星一徹にならないと」というセリフはオリジナルではジョーン・クロフォードという人になっているみたいで、彼女は幼児虐待のスキャンダルで有名な女優だったそうです。
あとレックスの死因はルー・ゲリック病(筋萎縮性側索硬化症のこと)だったけれどさすがに日本で実在する病気で茶化すのはまずいと考えたのか屁のガス爆発という誰も傷つかない平和なボケに変えられてましたね。確かに彼はおならを我慢するシーンがありましたからこれは文句なしの良い改変といえるでしょう。
こう振り返ると日本でヒットさせようと翻訳家の人もかなり頑張ってくれたみたいで本当に頭が上がらないです。

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