シンプルな勧善懲悪モノ
ネタバレなし
あらすじ
ホームセンターの謎多き店員マッコールは行きつけのダイナーで若い娼婦テリーと出会う。ある日、彼女が売春の元締めのロシアン・マフィアに大怪我を負わされたのを知った彼は行動に出る。
原作は「ザ・シークレットハンター」というテレビドラマ。僕はこのドラマの存在すら知らずに本作を鑑賞しましたが、なかなか楽しめました。かなりシンプルな勧善懲悪を描いた作品となっていて、目新しさこそありませんがこの手のジャンル(必殺仕事人とか)が好きな人なら観て損はないんじゃないかと思います。
予告編では「19秒で悪を裁く」と宣伝していましたが、19秒で裁くのはあくまで一箇所だけなんでそういった部分は期待しないように。
ネタバレあり
イコライザーは「平等にする人」という意味ですが、銃の俗語でもあるようです。まさにマッコールにピッタリのタイトルですね。
クロエ・グレース・モレッツが娼婦役を演じたのには驚きました……子役が成長して汚れ役をやると何だか複雑な気持ちになってしまうのは僕だけでしょうか?それと同時に時間の流れを実感しましたね。自分も歳を取ったなあ。
本作の最大の魅力ってマッコールの性格だと思うんですよ。
冒頭から大した義理もないラルフィが試験に受かるようサポートしてるのを見て彼の人の良さが窺えました。
元締めに渡した金額が9800ドルっていう中途半端な数字がまた泣けますね。きっと全財産をかき集めたんでしょう。アリーナは謎の人物から1万ドル弱もらいましたが、間違いなくこの9800ドルでしょうね。最後には「逃げ場のない人へ」という広告を出して見ず知らずの人まで助けようとするマッコール……圧倒的な力を持った上に弱者に施しまで与えようとするなんて神みたいな人ですなあ。
まあ強いて言うなら強盗を懲らしめたハンマーを商品棚に戻すのはいただけませんね。いくら拭いたからとはいえ客に凶器を売るのはまずいでしょう(笑)
最後の戦場がホームセンターなのは非常にグッド。もしかして主人公がホームセンターの店員だと知った時点で察しのいい人ならわかったのかな?
あれだけたくさんの商品がある場所なら殺し方もバラエティに富みますから観客はさぞ退屈しなかったでしょう。
それにしてもラルフィが死ななくてよかったあ。絶対殺されると思ってたのは僕だけですかね?マッコールを助けるシーンなんてずっとヒヤヒヤしてました(笑)