懸念は捨てよう
ネタバレなし
あらすじ
マンハッタンの人気レストランで働くシェフのケイトは姉が交通事故で死んだことにより、生活が一変する。姪のゾーイを引き取ることになり、慣れない育児に四苦八苦する中、職場に新しいシェフのニックが現れ、度々衝突するが……
原作はドイツの映画「マーサの幸せレシピ」ですがそっちは未見で本作を鑑賞。
評価はそこそこといったところ。ラブコメとして観ても悪くないってところでしょうか、オススメです。
ネタバレあり
原題は「No Reservations」。シンプルに訳すと予約なしでといったところでしょうか。22ブリーカーはそんな気軽にふらっと行けるようなお店ではありませんから後に開く庶民的なケイトとニックとゾーイのビストロのことを指しているのかな。
またこれはあまり知られていませんが懸念がないという意味もあります。ニックがケイトに対し、「もう少し人を信じろ」と説教していたようにそこが彼女の最大の問題でしたが、ラストではそれが解決されたことを意味しているのでしょうね。
邦題に関しては正直何が幸せのレシピなのかよくわかりませんが、一目で明るい料理映画とわかるので良いと思います。
ケイトが22ブリーカーを辞める展開には驚きました。オーナーとは喧嘩ばっかしてましたが客が面倒なだけでそんなに悪い職場ではないように思えたんでね。ケイトとニックにも辞められてリーアは産休となった上に面接で来た料理人たちも曲者揃いな時点であの店も雲行きが怪しくなりそうですね。
ちょっと残念だったのはこの手の映画にしては全体的にそこまで料理が美味しそうに見えなかったこと。特にニックのパスタはゾーイが食に関心を持つくらい美味でなければいけないのにフライパンからよそったばかりなのに湯気が全く立っていないし量もやたらと多いせいか盛り付けもあんまり綺麗じゃなくてなんだかなあと感じてしまいました。あと本場のイタリアンのシェフですら普通に麺を噛み切って皿の上にぽとぽと落としているのには驚きましたよ。マナー講師に見せてやりたいですね!(笑)
僕はというと断然ケイトの料理のほうが食べたいですね。ゾーイが一切手をつけなかった魚料理もちょいグロテスクだけどきっと美味いだろうし、何より弁当に鴨入れてくれるなんて最高じゃないですか!
彼女って性格キツそうな感じで描かれてますけど姪のためにいろんなこと投げ打ってるあたり良い母親(代わり)ですよね。