周到な準備が勝利を招く
ネタバレなし
あらすじ
凄腕の殺し屋アーサーは恩人であるハリーの殺害を依頼される。そして無事任務を遂行した後、彼の息子であるスティーヴンから仇を取るために弟子入りを志願される。アーサーはスティーヴンに殺しのいろはを教えていくが……
原作は1972年の同名映画ですがそっちは未見で本作を鑑賞しました。
タイトルだけ見たら主人公が機械工の話かと勘違いしてしまいそうですが、あくまで殺し屋の隠語を指しているだけでガチガチのハードボイルドとなっております。
評価はまあぼちぼち、といったところでしょうか。僕としてはとにかくアクションがド派手でなかなか楽しめました、オススメですよ。
ただし濡れ場があるので苦手な人は注意。
ネタバレあり
本作で一番ハラハラしたのはスティーヴンと大男の戦いでした。やるかやられるかか掘られるかという男からすればゾッとするような状況は本当に手に汗握りましたよ。またアーサーに憧れを抱いて薬ではなく素手でスマートに殺そうとした結果、とんでもない目に遭ってしまうスティーヴンが何だか背伸びしがちな子供みたいで愛おしかったです。それにしても先手が圧倒的に有利とはいえ、ほぼ素人の彼がプロ相手に勝ったのはお見事と言わざるをえないですね。
一番カッコいいシーンはやっぱりフィナーレであの銃がドアップになるとこでしょう。「周到な準備が勝利を招く」という序盤に出てきた格言が最後でまた活きるわけですね!いやー、痺れましたよ。流石にアーサーがあんな土壇場で脱出できるなんて出来すぎてるというツッコミも理解できますがそれだけ彼が誰も信用していなかったという証でしょう……悲しいですなあ。
でもあの銃って片面はラテン語で「AMAT VICTORIA CURAM」、もう片面は英語で「VICTORY LOVES PREPARATION」と同じ意味の言葉が違う言語で記してあるじゃないですか。それって単語カードみたいでちょっとダサくないと思ってしまいました(笑)
そういえばフィンチの家で娘を脅すシーンで思ったんですが、洋画においてディスポーザーって本来の目的ではなくグロいことでしか使われてないような気がしないですか(笑)?もちろん僕が観ている作品が悪趣味なものばかりっていうのもあるんですけどね。日本じゃやたらと普及率が低いので1回でいいからちゃんと生ゴミを処理する日常的な風景も観てみたいもんです。