生まれた意味を知るRPG
自分は3DS版をプレイしました。PS2版のほうはロードが異様に長いらしいので特にこだわりがなければ3DS版をオススメします。追加要素で下画面をタッチするとお気に入りの術技をショートカットで発動できるんですが、これはあまり使わなかったなあ。戦闘中にタッチスクリーンを触るのはなかなか大変でして間に合わないことがしばしばありました。
プレイした率直な感想は普通の作品だなあという印象。TOAは人気作なので少しハードルが上がってしまったのかもしれません。
ただテイルズオブシリーズって「○○のRPG」っていうキャッチコピーみたいなのが必ずついているじゃないですか。大抵とってつけたようなものばかりで飽きれてしまうんですけど、本作は違いますね。「生まれた意味を知るRPG」に偽りなしです。
戦闘がパッとしない
正直戦闘が今一つなんですよね。まず操作していて楽しいキャラがあんまりいなかったのが残念。ルークとガイばっか操作してました。
あと本作から後の作品でもお馴染みのフリーランが導入されましたがこれがもうかなりのぶっ壊れ性能でびっくりしました。ガードするより避けるほうが楽なのは流石にどうかと……ピンチになったらとりあえず逃げ回っていたんで苦戦したボスとか特にいなかった気がします。
それから成長システムが面白みに欠けるんですよね。FSチャンバーなんかは労力の割に大した恩恵を得られないので後半は放置してました(笑)
主題歌が秀逸
ゲーム史において「カルマ」以上にストーリーに沿った主題歌はないと思っています。よくネタバレソングだなんて言われますが本編をクリアしてからでなければそれに気づかない作りになっているのが秀逸ですね。アッシュ戦でかかる「meaning of birth」(カルマアレンジ)は思わず胸が熱くなりましたよ(笑)
主題歌以外な「The arrow was shot」なんかが好みです。戦闘曲なのにやたらとポップなのがすごく印象的。序盤でしか聞けないのが悔やまれます。
クズだらけのパーティ(?)
よくネット上で本作の仲間はクズだのなんだのと話題に挙がりますね。ジェイドとアニスなんかは「ああ、こういうところが叩かれてるのかな」とわかったんですがガイ、ティア、ナタリアは何が悪いのかさっぱり分かりませんでした。
ルークに至ってはかなり好きなキャラです(長髪も短髪もね)。基本的にゲームの主人公って良くも悪くも人格が完成されていて周りのキャラに説教をするようなタイプが多い中、幼稚な主人公の内面の成長をきっちり描いた作品は非常に珍しいといえるでしょう。TOAが人気なのはおそらくこういった部分が評価されているからだと思います。
ただしかの有名な「俺は悪くねえ!」のシーンは開いた口が塞がりませんでしたが(笑)
まあ6人ともそれぞれ複雑な背景があるからしょうがないよな、くらいに捉えている自分は少数派なのかな……