三ツ星級の面白さ
ネタバレなし
あらすじ
ロスの一流レストランで働くカールは有名料理評論家とトラブルを起こしてしまう。それが原因でオーナーからクビを言い渡されたカールは息子パーシーを連れてフードトラックでの営業を開始する。
邦題のサブタイトルにもあるフードトラックが出てきてからかなり面白くなるんですが、そこに至るまで結構長いのが残念です。
もちろん料理がメインであることに間違いありませんが、父と子の交流を描いたヒューマンドラマとしても楽しめますよ、オススメです!
ネタバレあり
僕が庶民なせいか、レストランで出てくるフレンチよりパーシーに出したクロックムッシュのほうがよっぽど食欲をそそられました。まあエンディングでプロの料理家がジョン・ファヴローにクロックムッシュの焼き方を丁寧に教えているオフショットをわざわざ挿入しているところから察するにあのシーンが彼のお気に入りであることが窺えますね。
公式サイトにキューバサンドイッチのレシピが載ってますがそれよりクロックムッシュとペペロンチーノのレシピが知りたいです。
カールがクビになった直後、別の場所でおいしそうな料理をたくさん作っていたのに結局それを評論家に食わせなかったのにはがっかりしました。というかあの料理どうするつもりだったんだろう……
それにしても彼って見た目は冴えないし、性格は短気でおまけに貧乏なのにモリーやイネズみたいな美人と付き合えるなんてにわかには信じられませんねえ(笑)
本作って料理映画にも関わらずソーシャルメディアがたくさん出てくるのが印象的でした。特にツイートするときに青い鳥が飛び立つ演出は非常に秀逸。
SNSってネットリテラシーに乏しいカールが使えば大けがをする一方、デジタルネイティブ世代のパーシーの手にかかれば強力な武器になるんだから実に興味深いです。
そう言えば悲しいことにVineってサービス終了しちゃいましたね……映画公開から3年しか経ってないのに。Vine利用したことないんですけど何だか切ない気持ちになりました。SNSって本当に流行り廃りが早いなあ。
ちなみにラストでパーシーがカールに見せた旅の記録を纏めた1秒動画って「1 Second Everyday」っていうアプリによるものみたいです。自分もやろうかな、と少し思ったんですが彼らと違って変わり映えのしない退屈な毎日を過ごしている僕がやっても虚しくなるだけですね……(笑)