主人公は寝たきり
ネタバレなし
あらすじ
事故をきっかけに寝たきりになった敏腕科学捜査官リンカーンは現場鑑識の才能がある若い女性捜査官アメリアとコンビを組む。二人はニューヨークで起きた残虐な殺人事件を捜査するが……
本作は暇つぶしにはなりましたが正直言ってオススメはできません。サスペンスというよりスリラーとして観たほうがいいかも。
あと骨を集める猟奇殺人犯の話ではないのでそこは期待しないようにしましょう(笑)
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ラストの展開がいただけませんね。犯人を観客がよく覚えてない人物にしてしまった部分が非難されていますがそこは別にいいんですよ。犯人を示す伏線がないのが致命的なんです。
ところがよくよく考えてみれば伏線がないのもある意味当たり前。だって探偵役であるリンカーンが犯人を推理できてないんですもの。僕らにわかるはずがあるまい。リンカーンがリチャードを初めて疑ったのは襲われる直前に彼の埃まみれの靴を見たときですからね。犯人を明かしたあとにいきなり証拠が出てくるってフェアじゃない気がしますよ。
まあいくら手がかりがないとはいえ結局犯人を自力で見つけられなかったリンカーンは探偵失格ではないでしょうか。
それにしても寝たきりの主人公にあれだけ手こずる犯人もダサすぎでしょう(笑)あんなポンコツにこれまでの緻密な犯行ができたとはとても思えませんね。
それからあれだけ献身的だったセルマが死んだはずなのにハッピーエンドっぽく終わっているのもどうかと。せめて彼女を弔う描写くらいほしかったですね。ひょっとしたら彼女は最後のクライマックスを盛り上げるためだけに殺されたのかもしれません。だとしたらひどいなあ。
一番あやふやなのがなぜ犯人は「ボーン・コレクター」という本を見立てたのかという点。強いメッセージ性や捜査をかく乱する意図もないのなら見立て殺人なんてリスクが高いだけでしょうに。もしかして原作ではこの辺はもっと掘り下げてあるのかな。
それとアメリアが大量にある本棚の中から目当ての本をほぼ一発で見つけるっていうのはいくらなんでも出来過ぎてます……ホラー映画じゃないんだから(笑)
猟奇殺人っぽくみせていたくせに結局のところ動機が単純な怨恨であるのもイマイチですね。
リンカーンがアメリアに手首を切り落とすよう命じるシーンは観ててかなり腹が立ちましたね。仮にできたとしても素人同然の彼女にやらせる意味はないでしょうに。
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