イスラマバード編
ネタバレあり
僕はてっきり舞台がアメリカからイスラマバードに変わったので登場人物もキャリー以外総入れ替えだと思っていたんですがどうやら勘違いなようでした。普通にソールやクインが出てきて驚きましたよ(笑)シーズン3同様なかなか面白かったです。
以下、キャラクターの感想を。
イスラマバード支局長、キャリー
アーヤンをどうやって取り込むか期待していたのにまさかの色仕掛けだったのにはがっかり……というより呆れました。ブロディのことは本気で愛していたからともかく任務のために罪のない若者相手に対しあんなことをするなんてなかなかの畜生ですね。ただアーヤンが死んでからは内面的な成長が見られたのは非常によかったです。 あとブロディの幻覚を見ているシーンはきつかったなあ。
スポンサーリンク
弱気を助け強きを挫く、クイン
サンディを救えなかったことがきっかけに弱者を救うことに囚われるように。 ラストはキャリーとの電話で大して必要とされていないと判断したから任務に行って死ぬ危険のある同胞を助けることを決断したんでしょう。 とにかく彼が無事帰ってくることを祈ります。
老いぼれ、ソール
まさかこんなに足を引っ張るおじいちゃんだったとは……自分がこんな目にあったら間違いなく鬱になると思います。これでソールがCIAに復帰したら本気で見損ないますよ…… というか当ブログのシーズン2の感想でこんな老いぼれを黒幕扱いしていたことがますます恥ずかしくなってきました(笑) まあ彼が国のために自殺しようとするシーンはかなり胸が痛みましたけどね。
アメリカ人のイスラム教徒、ファラ
こういうドラマを観ているとイスラム教が悪に思えてきますが、イスラム過激派だけではなくファラみたいな愛国心が強い穏健派も出しているのが良いですね。 ただイスラム教は背教者は死をもって償わなければいけない、と言われているので僕はファラがハッカニと対峙したときには彼女が殺されることを確信していました。アメリカに残された父親は本当にお気の毒ですね。
最低のテロリスト、ハッカニ
アブ・ナジールは息子のアイサを殺されたから多少同情はできるんですが、こいつは身内を大義のため空爆で殺し、挙句の果てに自分を治療してくれたアーヤンまで始末する最低野郎なんで許せないですね。 思えばアメリカ政府はハッカニと取引をしてしまったせいで国としてはあいつを追うことはできなくなってしまったんですよね。ハッカニを始末できるのは間違いなくクインだけでしょう。彼との対決に期待。
情けない裏切者、デニス
妻を守るために自殺すると言っておきながら次の日、気まずそうな顔で車の後部座席に座っていたシーンは最高!卑怯者はそう簡単に治らないんですね(笑)このドラマのこういうところ大好きです。 そもそもマーサが何でこんなやつと結婚したんだか……謎。
意外と仲間想い、ロックハート
何だか出世命の自己中心的な男だと思っていましたがソールを救助したり、CIAが占拠されたとき仲間を想ってハッカニの前へ出たりと意外と人情に熱い奴だと感心しました。葬式でラザニア持ってきたときなんかただのおじいちゃんにしか見えなかったもんなあ(笑)
スポンサーリンク
シーズン1の感想で僕は本作は家族をテーマにしていると書きました。シーズン4は最終話直前まではそういった要素が薄いなあ、と感じていましたがやっぱり最終話でキャリーの家族が出てきましたね。
それにしてもあの母親はひどいなあ(笑)「たくさんの人を傷つけてしまったからティム(再婚相手との子)を育てるのに専念する。」なんて普通実の娘の前で言いますかね。どんなことがあっても子供は平等に愛してあげるべきだと思うんですがね……あまりのクズっぷりに言葉を失ってしまいましたよ。
さてキャリーの父親であるフランクは死亡しましたが彼を演じたジェームズ・レブホーンも亡くなってしまいました。彼は「ホワイトカラー」でもレギュラーに近い形で出ていたので僕にとっては思い入れのある役者でした。なので今回のことは非常に残念に思っています。僕はシーズン4を観る前から彼が亡くなった知らせを聴いていたのでどういった退場をするのかずっと気になりながら観ていたんですが、劇中にてフランクが死亡し葬式を挙げることになったときは、やっぱりこの世からいなくなってしまったんだ、という悲しい気持ちもこみ上げてきましたが、それと同時に劇中で葬式をやってもらえるなんてスタッフから随分愛されていたんだな、と心が少し温かくなりました。
最高の俳優が演じた最高のドラマを観られて僕は幸せです。
スポンサーリンク
関連記事