ストリートから始まる恋物語
ネタバレなし
あらすじ
ダブリンのストリートで音楽活動をする主人公はある日花売りの女と出会う。彼は彼女と意気投合し2人で楽器屋でセッションをした後、ロンドンへ行った別れた恋人のためにデモテープを作成することを決意する。
アイルランドの映画って初めて観ましたがなかなか良いですね。楽曲が全体的に僕の好みのもので最高でした!
87分と短めなので気楽に観れますよ。
ネタバレあり
本作はかなり低予算だったらしくダブリンの通りの通行人も一般人だったようです。ということは冒頭で主人公が泥棒を追いかけるシーンの周りの反応は素のリアクションだったのかな(笑)
ちなみに男と女が海へ行ったとき彼女がチェコ語で言った「Miluju tebe」という言葉……日本語版では字幕は出ていませんが実は「私が愛しているのはあなた」という意味みたいです!いやー、切ないですね。女役のマルケタ・イルグロヴァによるアドリブだったようですがお見事としか言いようがありません。
結局2人は結ばれないというのが良いですね。こんなに前向きな気持ちになれる男女の別れの映画はそうないでしょう。
楽曲が非常に良かったです。一番印象に残ったのはやっぱり「Falling Slowly」ですかね。アカデミー歌曲賞を受賞するのも納得の出来でした。
主演の2人はミュージシャンだったんですね。序盤、路上で「Say It To Me Now」で声を張り上げるところなんかどうみてもただの素人じゃないよなとは感じてはいましたが。今思えばこのシーンからグッとこの映画に引き込まれましたね。元々主演はキリアン・マーフィーが予定されていたみたいですが変更して正解と言えるでしょう。まあ彼も俳優になる前はレコード会社からオファーが来るほどのバンドのボーカルを務めていたみたいなんでまた別の機会に聴いていたいみたいですね。
2人はもともとThe Swell Seasonというユニットを組んでいたみたいで撮影が終わったあとも曲作りをしていたみたいです。残念ながら2011年以降は活動していないみたいですが本作の音楽が好きな人は是非聴いてみてください!「Low Rising」っていう曲とかがオススメですよ。
余談ですが男役のグレン・ハンサードってヒュー・ローリーとT・J・サインを足して割ったような顔に見えるのは僕だけでしょうか(笑)鑑賞中どうもそれが気になって仕方なかったです。