立方体に閉じ込められて……
ネタバレなし
あらすじ
すべての面にハッチ式扉がついた謎の立方体に7人の男女が閉じ込められてしまう。彼らはなんとか脱出を試みるがそこはトラップだらけの空間で人が次々死んでいくのであった……
あらすじだけ読んでもどんな映画かぴんと来る人はほとんどいないはず。それくらい奇妙な映画でした。90分と短いのもグッド!オススメです。
ただしグロテスクな表現が多いので苦手な人は要注意。
ネタバレあり
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終始、脱出ゲームを数学的アプローチで紐解いていくというスタイルがユニークで面白かったです。
それもそれほどハイレベルなものではなく素数、因数、デカルト座標といった日本でいうと中学生で習うような内容に留まっているのも高評価の要因といえるでしょう。ただたくさんの人が指摘していますがレヴンがいくらなんでもアホすぎます(笑)3桁の素因数分解を天文学的数字で計算機がなきゃできないと言い切るシーンに戸惑ったのは僕だけではないはず。あんたさっきまで3桁の数字を素数かどうか判別できてたじゃん!ってカザンがまともなら間違いなく突っ込んだでしょう。本当に数学科の学生なのか怪しいですね。それとももしかして素数を丸暗記してるのかな(笑)
一方、スリラーとしてもかなり秀逸でした。序盤のトラップからゾッとさせられたし、脱獄王のレンがあっさり死んだのも衝撃的でした。
それと結局最初にいた部屋でじっとしていれば良かったっていうオチも痛快でしたね。
そういえばこの映画の原作にあたる同監督の「Elevated」という短編映画がDVDやビデオにおまけとして収録されていたみたいですが、うっかり観るのを忘れてレンタルを返してしまいました(笑)立方体ではなくエレベーターというシチュエーションみたいですがなかなか評判が良かったみたいで、随分もったいないことしたなあ。
ちなみに登場人物の名前が刑務所から拝借されているそうです。海外の刑務所なんかアルカトラズくらいしか知らないから全然気づけませんでしたよ……
さて、総合的に1は満足できたんですが2以降は監督が変わってべらぼうに評価が悪いんですよね。だからどうも観る気が起きません……
それから2015年あたりにサマン・ケシュ監督の下、「Cubed」というタイトルでリメイクされるという報道がありましたが白紙に戻っちゃたみたいですね。まあどうあがいても1は超えられそうにないからポシャって正解でしょう。
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