人生を変える魔法の言葉
ネタバレなし
あらすじ
里親とはぐれた少年を保護することになった小説家サムとカフェで働くミシシッピ、サムの友人アニーともう一人のサムこと通称サム2、サムの幼馴染メアリーとその恋人の画家チャーリー、3組の恋物語がNYにて繰り広げられる。
一応本作はサンダンス映画祭観客賞を受賞しているんですが、その割には日本ではあまり知られてないんですよね。まあ僕もどんな賞かと聞かれたら全然答えられないんですがね(笑)歴代の観客賞の一覧を見ても知らない映画なんかザラにありますし。
さて肝心の内容はというとまあまあ楽しめましたが、あまり期待しないほうがいいかも。ジャンルとしては一応コメディに該当するみたいだけど笑うところは全然なかったなあ。
ネタバレあり
まずアニーが無毛症である必要がわからなかったです。アニー役のマリン・アッカーマンが無毛症ならともかく毛が生えている女性の頭髪や眉毛をわざわざ剃らせるほどの意味って……なんですかね?
あとサムという名前の人物が2人出てくるのはただのギャグなんでしょうか。僕としてはわかりずらいだけで最初ちょっと戸惑いましたよ。
ラシーンが頻繁に出てくる割りにはサムを成長させる要素にあまりなっていないのが残念ですね。せいぜいサムとミシシッピの喧嘩の要因ぐらいにしかなってない気がします(笑)サムが言っていたようにラシーンは彼にはない貧しさゆえの苦労があり、サムが感銘を受けるほどのアートのセンスがあるにも関わらずそういったものを吸収している描写が見当たりませんでした。せめて最後に小説を執筆するシーンの1つくらい欲しかったです。
3組のカップルの中ではアニーとサム2の話が一番良かったです。特にアニーが言っていた「彼は話してる間に顔の細胞が変化しちゃったみたいなの。目を開けたら目の前にいたのはとびきりハンサムな男だったの」という言葉は名言ですなあ。僕も少し勇気が持てましたよ!(とは言ってもサム2みたいな素敵なことは全く言えないんですが)
メアリーとチャーリーのことは正直かなりどうでも良かったです。あんたら何うじうじ悩んでんだとイライラしてしまいました(笑)
それから恥ずかしながら今初めて知ったんですがミシシッピ役のケイト・マーラってルーニー・マーラの姉だったんですね。顔があまり似ていないから全然気づきませんでした。僕はどちらかと言えば妹さんの顔のほうが好みかな。
最後にこれだけ言わせてください。
ジュシュ・ラドナー監督、ありがとう、またお願い。