マジック・イン・ムーンライト ネタバレナシとネタバレアリ感想

奇術師と霊媒師の恋物語

ネタバレなし

あらすじ


1928年、マジシャンのスタンリーは友人ハワードからソフィーという霊能力者がインチキであることを暴いてほしいと頼まれる。そこで2人は彼女がいるコート・ダシュールへ向かうが……


主人公は一応マジシャンですがド派手なマジックがあったりタネを明かしてくれるような話ではないので要注意。あくまで本作のメインは恋愛物語です。
なかなかロマンチックで楽しめましたよ、オススメです。

ネタバレあり

スポンサーリンク

ソフィーがやっぱりインチキだったというオチは想像もつかなかったです。今思えば彼女がスタンリーのおじいさんの足の指がないことを手の指がないと間違えたのは伏線だったのかもしれませんね。もし霊が見えるのであれば足と指なんか見間違えるはずがありませんから。

ところでかの有名な奇術師ハリー・フーディーニも実は一時期母親の死をきっかけに本物の心霊術を探し求めていたのはご存知ですか?その上フーディーニはマージャリー・クランドンという女性霊媒師がペテン師であると主張していたんですよ!これはまさにスタンリーとソフィーですね!もちろん2人が恋仲になったわけではありませんが(笑)
あとスタンリーはウェイ・リング・ソーという仮の姿で活動していましたが20世紀前半に実在したチャン・リン・スーというマジシャンも実は白人であるにも関わらずメイクをして死ぬまで中国人のフリをし続けていたんですよ。
探せばもっとありそうですがこんな感じで奇術師にまつわる小ネタがちらほらあるのが秀逸ですね。

ただ残念だった点が2つあります。
まずソフィーがスタンリーを好きになる理由がわからなかったです。だって性格も良いわけではないですし金だってブライスのほうが全然持っています。その上コリン・ファースとエマ・ストーンは年齢が倍近く離れていますもん。一体どこに惚れたのやら……
あとスタンリーがおばの命を救うために神に語り掛ける途中でソフィーが偽物だと気づく展開はいささか強引に感じました。

ソフィーが着ていた服がどれもこれもすごくキュートでした。1920年代の南仏のファッションって今の日本でも通用しそうな気がしますね。まああくまで男目線の意見ですが。
音楽も全体的に良かったですがLeo Reisman & His Orchestraの「You Do Something to Me」が特に耳に残りました。この曲は確か「ミッドナイト・イン・パリ」でもかかっていましたよね。ウディ・アレン監督のお気に入りなのかな。
そしてラストのプロボーズの返事をノックで答えるのには最高に痺れましたよ……

スポンサーリンク