マジシャンの命がけの戦い
ネタバレなし
あらすじ
マジシャンのアンジャーとボーデンは同じ師匠に弟子入りしているライバルであった。ところがある事故が原因で2人は互いを憎み合うようになる。ある日ボーデンがアンジャーを殺した罪で逮捕されるが……
原作はクリストファー・プリーストの小説「奇術師」ですがそっちは未見で本作を鑑賞しました。正直期待外れでしたね、求めているものとはだいぶ違いました。
ミステリーを期待すると間違いなく肩透かしを食らうので要注意。
ネタバレあり
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こんな超科学的なオチだとは思いませんでした。真面目に考えて損しましたよ。普通プロモーションにMr.マリックが起用されている時点で実現可能なマジックだと予想するじゃないですか!いや、むしろそれすらもミスリードなのか……(笑)
さて本作を語る上でよく意見が割れるのがボーデンとファロンが双子なのか?それともコピーなのかということです。僕は双子説を推します。以下はコピー説に対する反論です。
まずコピーなのに性格が違う点はちょっと引っかかりますが複製されてからの人生経験は同一のものではないのでそこで差が生じたと捉えることもできるでしょう。しかしテスラはシルクハットでダメだったから猫を使おうというくらい慎重派なのにその前に人体で実験するわけがないでしょう。あとあの装置はアンジャーの多額の出資によって完成されたものですが弟子時代のボーデンにそれだけの収入があったとは考えづらいですね。そして弟子時代にボーデンは「自分にしかできない新しいマジックがある」と言っています。もしコピー説の場合あの装置を使えば誰でも実現可能なんでこの発言と矛盾します。
ただここまで否定しておいてなんですが個人的にはコピー説のほうが話としては面白いと思います。双子であることを上手く利用する正統派マジシャンとトンデモ科学装置を駆使する邪道マジシャンという対比より同じ装置を使ったという点は共通しているが使い方が全然違う2人という対比のほうが単純に価値観の違いだけを如実に表していて僕は好きです。
ちなみに原作では双子となっているみたいですよ。
そういえばこの映画の邦題は最初「イリュージョンVS」だったそうなんですが、結局原題のままになったそうです。いやー、変更して正解ですね(笑)いくらなんでもその邦題はダサすぎますよ。
ところでこの映画を観ていてふと思ったんですが今活躍しているマジシャンの中にはハトを殺していたりもっと言えば実は双子でやってる人がいたりして……いや、まさかね。
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