会計士と殺し屋の二足の草鞋
ネタバレなし
あらすじ
会計士ウルフは大企業であるリビング・ロボティクス社から財務調査の依頼を引き受ける。彼は不正を発見するが、CFOの死をきっかけに調査は打ち切られる。その後、ウルフは何者かに命を狙われるようになるが……
自閉症で善人寄りの殺し屋を描いている作品はかなり珍しいですね。そんな難しい役どころをベン・アフレックはきちんと演じていて流石だなと感じました。視線を合わせないという自閉症の特徴もばっちりとらえていましたし。
ただ会計士要素はそこまで強くないので期待しすぎないように。というか会計士とコンサルタントって別物ですよね?素直に原題通りに「The Accountant」のほうが良くないですか?
肝心のアクションはそこそこといったところです。
ネタバレあり
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冒頭の施設にて幼少期のウルフがピースをなくしてパニックになっているところにいずれ相棒になる女性がピースを差し出すことによりパズルが完成するシーンは胸が熱くなりますね。パズルに映っていたのが「Impossible is nothing(不可能はない)」でお馴染みのモハメド・アリであったことから察するに2人で不可能を可能にしていくという意味合いが含まれていたんでしょう。
おそらくウルフのトレーラーハウスにあったポロックやルノワールの絵も何かしらの意味合いがあるはずですが恥ずかしながら絵画に疎いせいでそこら辺は読み取れませんでした。
まさかブラクストンが弟じゃないよな……と思っていたんですが嫌な予感は的中してしまいました。でも男らしく殴り合いしただけで済んで良かったなあ。てっきりラマーが立ち上がったとき殺されるかと思いましたから(笑)
あとデイナとのとってつけたような恋愛要素は正直いらなかったかな。どうせならもっと弟との絡みを観たかったもんです。
よくわからなかった点が1つ。
夜、薬を飲む前に棒を脚に当てていましたがあれはトレーニングなのか。それともトラウマを頭から振り払うために痛みを与えていたんでしょうか……謎です。
ただラマーはあっさり殺されてしまいましたが彼の考えも間違っているとは思えないんですよ。できればラストでウルフが義手や義足に関わっている団体に寄付する描写があったら最高だったんですが。
続編が作れそうな終わり方でしたが僕としてはないほうがいいかな。ウルフたちがまた災難に巻き込まれるのはできれば見たくないんでね。
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