ダーク・プレイス ネタバレナシとネタバレアリ感想

オチにがっかり

ネタバレなし

あらすじ


主人公リビーは28年前、一家が惨殺される事件に巻き込まれていた。兄のベンが犯人として捕まえられ彼女もそれに納得していた。しかしある日、彼女の元に殺人クラブという団体が接触してくる。


原作はギリアン・フリンの「冥闇」ですがそっちは未見で本作を鑑賞しました。物語の途中まではかなり惹きつけられたんですがどうもオチにがっかりしてしまったんであんまりオススメはできないです。

ネタバレあり

スポンサーリンク

主人公が一家惨殺の唯一の生存者というケースは珍しくありませんが寄付に頼って自堕落な生活をしているというのがなかなかユニークで興味深かったです。真相を探る動機が金目当てっていうのもこれはこれで面白かったです。
事件の関係者がみんな幸せとは言い難い生活をしていたのも印象的。最後は一応ハッピーエンドっぽく終わりましたが個人的にはもう少し後味の悪い終わり方がよかったなあ。

さて僕はベンが罪を被る理由はやっぱり誰かを守るためだろうから犯人はリビーに違いない!夢遊病の発作が起きてる時に自覚もなく殺してしまったんだと推理しましたが見事に大ハズレ。というか犯人を当てられた人っているんですかね(笑)
一応伏線ぽいのはありましたけど他のミステリーに比べヒントがかなり少ないように感じました。根本的に母親が負債者の天使に頼んだこととディオンドラがミシェルを殺してしまうこととが一夜に偶然重なったなんて推理しようがないと思うんですよ。

あとやっぱり突っ込みどころが非常に多かったですね。
まずベンがこれから産まれる子どものために服を買うなら普通ベビー服だと思うんですよ。もう気が早いとかいうレベルじゃないでしょう。
それから事件当時の警察がいくらなんでも無能すぎませんか?母親をナイフで刺した傷口の位置とか頭を撃ち抜いたときの銃口の角度とかベンと真犯人とで全然違うはずですしベンの手に銃の発射残渣がついてないのは絶対引っかかるところだと思うんですよね。80年代はそんなに捜査が正確じゃなかったのかな。
極め付けはリビーがベンが犯人だと嘘の証言をする理由が全く見当たらないこと。リビー、とりあえずまず謝ろうよ。決しておあいこじゃないぞ。

それとちょっと気になったんですが事件当夜のリビー視点の映像とベンが裁判所で証言するときだけ映像がモノクロでそれ以外の過去の出来事は全てカラーなのは何か意味があるんでしょう。僕としては統一感がなくて不自然に感じただけでした。

スポンサーリンク