親子共演の弊害
ネタバレなし
あらすじ
かつてミュージシャンとして成功するため家族と別れたリッキーは現在崖っぷちの生活をしていた。ある日、娘ジュリーが離婚して落ち込んでいるので助けて欲しいと元夫ピートから頼まれる。
個人的にはまあまあでした。一応ジャンルはコメディみたいですけど笑うところはそんなになかったです。本作は音楽映画としての側面も非常に強いですがオリジナルの楽曲はごくわずかで大半は一昔前の洋楽のカバーですからその辺の知識がないと楽しくないかもしれません。ただ劇中に出てくるバンド「ザ・フラッシュ」のメンバーは全員本職のミュージシャンなんで彼らの演奏力はぜひ期待して観てください!
ネタバレあり
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メリル・ストリープとその長女メイミー・ガマーの親娘共演ということで話題を呼んでいたのでてっきり3人家族の話かと思いきやてっきりもう2人子どもがいたのには驚きました。僕としては正直この脚本なら親娘共演させるべきではなかったんじゃないかと感じました。というのも実の親娘はそっくり(特に鼻)なんですがジョシュとアダムが親子でもなんでもないせいで当然似てないから作中でなんか浮いてるんですよ。親子の絡みはほとんど娘とのもので兄弟はごくわずか。その割にジュリーにだけスポットを当てるんならともかくフィナーレはジョシュの結婚式なわけですからね。この辺がどうもちぐはぐ。どうしても親娘共演にこだわるんだったら彼らではなく次女のグレイス・ガマーを出して欲しかったなあ。
それからリッキーが家を出る経緯をもう少し掘り下げて欲しかったです。だって若いうちならともかく子どもを3人も産んだ後にミュージシャンとして夢を追いかけるってちょっと考えづらいんですよね。そんなに成功したいなら根本的に子どもを産まないんじゃないでしょうか。
邦題にそこそこ批判が集まってますが僕はそんなに悪いとは思わないです。まず原題の「Ricki and the Flash」のままじゃどうみても集客は見込めません。そして何より歌のせいで一家が滅茶苦茶になったけど最後は歌のおかげであの空間にいた人間全員をハッピーにできたわけですからそこまでズレたタイトルというわけでもないでしょう。
僕が一番好きなシーンはジュリーの元夫にリッキーとピートが詰め寄る場面ですね。なんだかんだリッキーとピートってすごくいいコンビだと思います。どうみても離婚するべきじゃなかったよなあ。
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