レトロなSF
ネタバレなし
あらすじ
1939年、スカイキャプテンの異名を持つパイロットのジョーとかつての恋人で記者でもあるポリーとともにトーテンコフ博士が目論む人類滅亡の計画を阻止するため立ち上がる。
タイトルからして空中戦がメインのアクション映画かと思いきや、そうではなく昭和に流行った冒険活劇っぽい内容でした。
当時は全編CGの美しい映像ということで話題を呼んでいましたが2018年の今となっては全体的に見辛いだけでした。せっかく主要キャストを美男美女で固めているのにあれじゃもったいないです。
評価も低いですし、オススメはできません。終始退屈で眠くなりましたよ。
ネタバレあり
まずロボットが弱すぎることに滅茶苦茶萎えました。あれだけの技術を有しているのにも関わらず肘鉄でダメージを与えられるほど貧弱な装甲なのはいかがなものかと。そのせいで全然緊張感がないんですよね。
それからあの終わり方もなあ……あそこまでコメディに振り切らなくてもいいのに。そもそもポリーって記者なんですよね。だったらレンズキャップをつけたまま撮影なんかするかなあ(笑)
あとトーテンコフの映像は1989年に亡くなったローレンス・オリヴィエが「嵐が丘」に出演していたときのものを拝借しているようです。もちろん遺族や製作者の許可は得ているんでしょうが僕はこういうのはどうも好きになれませんね。
良いところを1つ挙げるとするなら序盤で出てくる日本の新聞に写っている大怪獣のシルエットがゴジラそっくりだったことです。新聞の名前もフィクションの世界でよく出てくる毎朝新聞なのも芸が細かくてポイント高いです。
この映画は「オズの魔法使」のオマージュが全面に出ていました。ポリーがジェニングズ博士と会う場面は「オズの魔法使」が上映している映画館でしたし、ラストでトーテンコフが大きい顔のホログラムで現れる様はオズの大魔法使いそっくりです。流石にエンディングまで「Over the Rainbow」にするのはやりすぎに感じましたが(笑)
余談ですがアイマスクをつけたアンジェリーナ・ジョリーが結構評判がいいですが僕としてはなんだかただのコスプレにしか見えなくて笑えました。
本作はケリー・コンラン監督がPCで4年かけて作った6分間の短編映像を元に作られたようですが一体どういうものだったんでしょうね。ジュード・ロウがそれを観て出演を決めたくらい出来のいいものだったみたいなんですごく気になりますよ。