身長1.5cmのヒーロー
ネタバレなし
あらすじ
窃盗罪の刑期を終えたばかりの主人公スコットは娘の養育費を払うため再びある家に盗みを働くが金目のものはなく奇妙なスーツがあるだけだった。家に持ち帰り、それを着てみるとなんと体がみるみるうちに縮んでいき……
アメコミヒーローは数あれどアントマンより小さいキャラはいないでしょう。何てったて1.5cmですからね。でも決して弱いわけじゃないです、むしろ強すぎるくらいです。戦闘シーンもアイデアに溢れており、ところどころ笑える箇所もあり非常に満足できる内容でした。オススメですよ。
内田有紀とブラックマヨネーズの小杉が吹き替えを担当していますがまあそこそこって感じですかね。
ネタバレあり
いやー、すごくテンポの良い映画でしたね。イエロージャケットを盗もうとすることろからそのまま流れるように決着まで進んだのが印象的でした。小さな世界でド派手な戦いを繰り広げていると思いきや通常の世界では実はすごくしょぼいことが起きているだけという緩急のついた演出も秀逸。
それからアリってそんなに好きじゃなかったけどこの映画を観てからなんだか妙に愛おしく感じるのは僕だけでないはず(笑)アントニーの羽根が落ちる場面なんかウルっときましたよ……でもラストの巨大化したアリだけはやっぱり生理的に無理だなあ。サイズって大事。
あとちょっと気になったのはさらっと巨大化させる手裏剣みたいなやつまで出て来たこと。それはいくらなんでも詰め込みすぎじゃないかなあ……小さくなったものを普通のサイズに戻すならともかく普通のサイズのものを大きくするアイテムなんか抜きで単純に小さい世界だけで話を面白くできるでしょうに。
そして残念な点を1つ。
本作はマーベル・シネマティック・ユニバースシリーズの作品なんですが正直そういった要素はないほうがよかったかなと思いました。「アベンジャーズ」も「キャプテン・アメリカ」も観ていなかったんでいきなりファルコンとかいうよくわからないやつが出てきたのにはかなり戸惑いましたよ。MCUって熱狂的なファンは胸が熱くなるかもしれないけどその分コンテンツがどんどん閉鎖的になってしまう気がします。
続編はついにホープがワスプとして戦うようになるみたいなんですごくわくわくしています。それからスコットが量子世界に行き来できるようになったということはホープの母も救出できたりするんでしょうか。
まあとにかく楽しみに待ってます。