エジプト神話をテーマにした作品
ネタバレなし
あらすじ
古代エジプトを統治していたオシリス王が弟セトによって殺害され王座を乗っ取られる。オシリスの息子であるホルスも両目を奪われ、追い出されてしまったが青年ベックとともにセトに立ち向かう。
ギリシャ神話や北欧神話を前面に出した映画は数ありますがエジプト神話をベースにしたものは結構少なめですよね。僕はせいぜい「遊戯王」の知識ぐらいしかないんで良い勉強になりましたよ。ゴールデンラズベリー賞を多数ノミネートしてしまったそうですが個人的にはそんなに悪くなかったなという感じです。
さて本作は芸能人の吹き替えが多数使われています。
まず永野芽郁がヒロイン的ボジションの声を担当しているんですがこれがもうダメダメでした。
続いてスフィンクス役を大砂嵐金崇郎という力士が演じています。これもあまり上手くはなかったけれどそもそも役自体がイロモノっぽいからありっちゃありなのかな。
一方でおかずクラブの2人は結構よかったですね。
あとLiLiCoも吹き替えていたそうですが全く気付きませんでしたね。
そして最後に主人公をKis-My-Ft2の玉森裕太が担当したようですが僕が観たNetflix版ではなぜか別の役者が演じていたみたいです。事務所の権利問題のせいかはわかりませんがどうせなら芸能人組のキャストを総とっかえしてほしかったなあ。
ネタバレあり
戦闘はアスタルテ&アナト戦が一番面白かったです。あの大蛇のCGはかなり迫力がありました。一方でホルスとセトの変身後のデザインはイマイチだったなあ、神なのにまるで超合金のおもちゃみたいで……
あとメインであるホルスとベックの性格をもう少し観客から好かれるものにしたほうがよかったかもしれません。ただのコソ泥と約束を守らない神のコンビっていうのは魅力がなさすぎますよ。ラストでホルスが成長を見せたのはせめてもの救いですがね。
それからホルスって冒頭では両目あってもぼろ負けしたのにラストでは片目なしのホルスがさらにパワーアップしたはずのセトに勝てた理由がよくわかりませんでした。
一番印象的だったシーンはやっぱり真っ平らな地球が現れる場面ですね。昔の人が思い描いていた天動説の世界を映像で観れただけでも大満足ですよ。
そういえば原題は「Gods of Egypt」なのに邦題はゴッドではなくキングなんですよね。国内では神だと何か問題があったんでしょうか。