マドリードを駆け巡れ!
ネタバレなし
あらすじ
主人公ウィルはヨットの上で家族と団欒を楽しんでいた。ところが彼が家族を置いて街に出かけている最中にヨットがもぬけの殻になってしまう。彼は警察に駆けつけるが……
本作のポスターやパッケージにはだいたいブルース・ウィリスが写っていますが、割と早い段階で退場するので彼目当ての方はお気をつけて。本作のメインはあくまでもヘンリー・カヴィルです。
さて肝心の感想はというとアクション映画としてはよくできていますが陰謀モノとしてはちょっとイマイチかなって感じです。またスペインにあるマドリードを舞台にしているので観光映画としても悪くなかったですね。まあ評価はかなり低いんであまりオススメはできませんが。
ネタバレあり
全体的に話が今ひとつ掴めませんでした。ジーンは人で賑わう路上にて顔丸出しで銃を発砲したり、普通の駐車場でヤバい取引を行おうとしたりととてもCIAらしからぬ行動が目に余りました。
モサドも地元警察を買収する程度には用意周到だったのにプロのマーティンはともかく素人のウィルを誘拐し損ねるって相当間抜けですよね(笑)
あとあんだけ手荒な真似したわりにはちゃんと約束を守るところがなんだか意外すぎて笑ってしまいました。てっきり本作はCIAとモサドと主人公という三つ巴の戦いだと思っていたんでね。
それと邦題は意味不明ですね。直訳すると「影の追跡者」ってかんじでしょうか、誰のことなんだかさっぱりです(笑)
一方で原題の「The Cold Light of Day」もちょっとよくわからないんですよね。英語に疎いもんですから最初は「冷たい昼の光?」くらいに思っていました。しかし頭にinをつけると「現実的に考えて」というイディオムになるそうです。いやー、いい勉強になりました。でもやっぱり「現実的に考えたからなんなんだよ!」と突っ込まざるを得ません(笑)
それからちょっと気になったのはウィルが撃たれてルシアの友人に荒療治を受けるシーン。彼女は「弾は貫通している」と言っていましたがどうみても傷口は1つしかないですし止血も1箇所しかやってないんですよね、どういうことなんだろう……
あとウィルはかなりかっこよかったですがいくらなんでもただの会社経営者にしては強すぎますよ。実は彼も会社経営者というのは仮の身分で本当の姿は敏腕スパイだったというオチかと予想したんですが全くそんなことはなくて拍子抜けしました。